2237日目・・・切れないクモのイトで・・・「犍陀多(カンダタ)」・・・「犍陀多」が救われるのか?・・・思想の無い「トリシキ(deal)」はダレがするのか?・・・ホトケも取り引きしたのか?・・・ナゼ「犍=牛+建」の漢字なのか?・・・ボクの漢和辞典の記憶では「去勢された牛?」なのだが・・・英語では「bullok(牛車・ young male cow)・fabulous(fable (寓話)を語源とした形容詞、寓話的な、物語的な、空想的な)・monster(怪物・怪獣)」らしいが・・・ならば、ギリシャ神話の


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 芥川龍之介蜘蛛の糸」-青空文庫
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 そこで犍陀多は大きな声を出して、
 「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己(おれ)のものだぞ。お前たちは一体誰に尋(きい)て、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚(わめ)きました。
 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に犍陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断(き)れました。ですから犍陀多もたまりません。あっと云う間もなく風を切って、独楽(こま)のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。
 後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。
 三
 御釈迦様は極楽の蓮池(はすいけ)のふちに立って、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて犍陀多(かんだた)が血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、犍陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着(とんじゃく)致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足(おみあし)のまわりに、ゆらゆら萼(うてな)を動かして、そのまん中にある金色の蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂が、絶間たえまなくあたりへ溢(あふれ)て居ります。極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。(大正七年四月十六日)
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 ・・・ミノタウロス・・・
 クレタ嶋の
 ミノス王は
 息子
 ミーノータウロスの食料として
 アテーナイから
 9年毎に
 7人の少年、
 7人の少女を生贄として献上させた
 アテーナイの英雄
 テーセウスは
 3度目の生け贄として自ら志願し、
 ラビュリントス(迷宮)に侵入し
 ミーノータウロスを退治
 ラビュリントス(迷宮)からの脱出は
 ミーノース王の娘
 アリアドネーからもらった
 糸玉を辿るコトで果たした・・・
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 「犍陀多」・・・漢字の謎(錠前)を解く「カギ(鍵)」は「犍」であるカナ・・・
 「陀=阝(邑・阜)+宀+匕(七・ヒ)」
 で「多=夕+夕」。
 「陀」の意味は
 「斜め・凸凹で平らでない・険しい」、
 同意漢字は「阤=阝+也」で、「乜・セ」は「藪にら(睨)み・斜視・バ・セ」である・・・
 「陀」の意味は
 「崩れる・落ちる・崖」・・・「陀=阝+它」=段のついた土の山の象形であるらしく、「它」は「蛇」・・・
 ナゼ、「仏陀」なんだか、ネッ・・・