1042日目・・・あしびきの・・・

ーーーーー

 ・・・枕詞は『万葉集』から現代短歌に至るまで、長きに渡って用いられている。「まくらことば」という語自体は『古今和歌集』の仮名序に見えるが、これは歌枕の意味で使われていると見られる・・・

    ↑
 上のブログの引用の脚注には
    ↓

 「まくらことば」は
 「まろら、ことば」
 (われら、言葉は…)の
  誤写ともいわれる。

ーー
 とあるが、「誤写」でないとしたら、「まくら=まろら」は「まろら=我等・吾等→麻呂等・麿等・萬呂等・万呂等・馬呂羅」の「ことば=言葉=詞」で、「マロラ」は「太安万侶」か、「馬韓国との呂(口+ノ+口)」、「コトバとコトバ」を結ぶ意味であろう。スナワチ、「吾等の言語」と「異言語」の「音声」を並べ、「同義を異音で記したモノ」で、「通訳すれば」の意味であろう。「枕=木(十八)+冘(宀儿)」で、「十」の「八(言葉)」の「冘(チン・よどむ・たれる・かす・おり・しずむ)」である。「枕」は(シン・チン・まくら・ねむる・のぞむ・ほとり・みおろす・車後部の横木)」・・・類字は「杌(ゴツ・ゴチ・あやうい・きりかぶ)」で、「杕(テイ・ダイ・タ・ダ・かじ=舵)」である。盧生邯鄲の夢は「枕中記」、明治の文豪は「枕流漱石」、白居易は「遺愛寺鐘」の「欹枕聴」、山ゆけば「枕骸」、「枕肱」、「高枕」・・・そして枕の類字は「沈む」であるが、元々「冘」の原義は「しずむ・たれる」であるから、「木」にシズムか、「水」にシズムの違いである「沈着冷静」、「沈思黙考」、「沈没」、「沈痾」とは「長患い」である。
 「木(き・ボク・モク)」に沈むモノは何か?
 「木」に潜むモノは「虫」であり、「鳥」である・・・
  それとも
 「き・ボク・モク」が沈むのか?
 「木」が沈めているモノは大地へ潜む「根っ子」である・・・
 「水(みず・スイ)」に沈むモノは生きていたモノなら、その屍で、
 「漁師」、「船乗り」ならば、その「溺死体」である。
 「海ゆかば」の和歌である・・・海の藻屑か、浮いてくるモノは泡である・・・
 天空の「日月星辰」も大洋の海平線に沈む・・・が回帰する・・・
 「水(みず・スイ)」が沈むならば、情景は「滝つぼ」か、「鳴門の渦の底」にである。
 大地に降り注いだ雨水はイズレ洞窟に呑み込まれて地下水になる。だが、湧き出す泉となるだろう・・・砂漠では「オアシス」である。
 そして、情景は「アブラ」が浮いている下の河川の水か、湖沼の水か、大洋の海水である・・・水軍、海軍の撃沈された「油浮く海」である・・・
 海の主、「鯨(くじら)」も大洋の底に沈む・・・が海面に戻って潮を吹く・・・
 「記紀(キキ)」に沈む込むモノは「文字」である。物語の人物は「猿田毘古」である。
 「纂出(サンすい)・算出(サンシュツ)」に沈むモノは「数字」である。
 イズレも「潜まれたコード」である・・・物語の人物は「垂仁天皇」と「推古天皇」である。
ーー

・・・平安時代末の人物顕昭の著書『古今集序注』には、藤原教長の説として「マクラ詞トハ常詞(つねのことば)也」と記されている・・・

 との説明があった。「常詞(つねのことば)」とは「常用語」である。どうやら「藤原教長」の時代には「常用語」以外の「特殊な言葉」があった、と言うことであり、この「特殊な言語」とは「枕詞」自体が「常の詞(言葉)」であるならば、「外国語」か「奈良、京都以外の地方の方言」、あるいは「宮廷の特殊用語」であろう。世界史的に視ても「宮廷用語」とは「時代的な文化爛熟圏の言語」である。そして、「憧れの文化圏用語」は後続の「征服支配階級」に借用され「宮廷言語」となった。ペルシャ語ギリシャ語、ラテン語、中国語、そして言語は借用ではなく、押し付けるモノになった。「植民地地域を支配」したポルトガル、スペイン、イギリス、フランス等の西欧列国の「支配階級の言語の押し付け」である。
 「大日本帝国」もそれを「戦前」やったのである。今現在は世界共通語は母音と子音がハッキリしない「英語・米語」である。「文字のスペル」も「発音」と一致しない言語である。現在の「大陸中国の使用漢字」は「漢字」ではない。「漢字」を読める人間は学者連中であろう。「文字」は「音字」となってしまっている。日本は基本的な「漢字文字」を殆んど「変化」させなかったが、その「意味の幅」を広げ、「ヨミ」を変えてきた。
 「宮廷言語」とは「外来支配階級」の「流行言語」である。かっての「宮廷日本語」も「外来支配階級」なのは同じであろう・・・そして、時代が変化すれば、「有職言語・有職故実」などが「商売」になるのだから・・・ィヤァ〜ッ、雪の中・・・成人式の「着物」は「江戸時代の武士、町人」の支配階級、階層の着飾り、宮中貴族の「じゅうにひとえ」は成人式には向かないだろう・・・百姓、長屋職人の着る物は「木綿」は上等、殆んどが「麻」だった・・・かっての日本人がスベテ貴族、武士だった、と思うなよなッ・・・「神道」も「武士道」も殆んどが日本地域人間には「無縁」だった・・・元々、「仏教」も「新約キリスト教」も「護国思想」とは無縁だっただろうから・・・
ーー
 原文添付
  ↓
ーーーーー
万葉集 枕詞における用字研究「あしひきの」