988日目・・・「イワク」ありげな言葉とは漢字にすれば「曰く・曰=口+一」ありげである。この「曰く(込み入った事情・わけ)」の合字は「日」に類字、類似するが異なる漢字で、「口(くち)」と、その内側の右に接続しない「一(横線の−)」は「口の中の舌」である。「云ワク(はく=葉句)・謂ワク(はく=葉句)・言ワク(はく=葉句)」・・・「イのワク=枠・倭句・和句・話句・湧く→泉は和蘭、阿蘭陀→大分県中津市・福沢諭吉・前野良沢→慶応義塾安政五年福沢諭吉学塾開く・慶応義塾の起源は1858年福沢諭吉が豊前中津藩奥平家の

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 「偉人・哲学者などが使用する→曰く→言う・述べる・語る・指摘する・(〜と)説く」
 「過去・従来などからの→曰く→事情・(曰く)因縁・謂(いわ)れ・故事来歴・経歴・由来・いきさつ・(〜という)意味・わけ=訳・分・別・和気(がある)・(〜に)まつわる話」
 「曰くありげ→いかがわしい・うさんくさい・怪しげな・影のある・意味ありげな・謎めいた(口調で)・素性(すじょう)の知れない(人物)・おかしい・いわくつきの・ワケありの(様子)・過去のある(女)・(特別の)事情がありそうな」
 と、ある。例文には、
 「たわやめと→曰く→もしるく(万葉 619)」は「その由緒、理由、根拠」であるらしく、ボク的には「たわやめと(多話也女賭)→曰く(以和句・結わく)→もしるく(摸詞留句)」である。「曰く→言い難(がた)し」は「孟子・公孫丑・上」が出典でその意味が「簡単には説明できない・何とも言いようがない」であるらしい・・・「呂律が回らない=舌が良く動かず・雅楽、邦楽、日本音楽で呂=二、三、四 と律=七、八、九を合わせた音・十二律・音律・音階・調子・音楽」をサスらしい・・・
 「イワ・ク」、「い・はく」であるが、
 「イワ」は「磐・岩・巌・違和」で、
 「はく=葉句・吐く・履く・穿く・佩く・掃く・刷く・剥く」で、「ハク」の類字熟語は「一拍・拍手・金箔・宿泊・狛犬(こまいぬ)・琥珀・柏手・酒粕・切迫・栢(カエ→代え・替え・換え・蝦画(蝦夷地図)・掛得・児手柏・檜・椹などの常緑針葉樹の総称、または榧=音読ヒ・訓読かや、カヤの古名→一位(いちい)科・学名 Torreya nucifera ・Torreya =カヤ属 nucifera : 堅果を持ったTorreya(トレヤ→取れヤ)は、 19世紀アメリカの植物学者 Torrey の名前に由来・カヤの葉には臭気があり、蚊を追い払うために用いられていた。 そのことから、「かやり(蚊遣り)」の「り」が脱落して、「カヤ」になったと考えられる。 漢字の「榧」は、呉音・漢音ともに「ヒ」と読み、「木+音符匪(ヒ)」からなる文字なので、この漢字には特に意味がアルのダ=かや=蘐・藼・蕿・萱・茅・榧→天津日高日子波限建鵜草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと・古事記)・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと・日本書紀)・伯爵・船舶・紅白・黒白」などである。
 ・・・兎に角、「イ+はく=葉句・吐く・履く・穿く・佩く・掃く・刷く)」、「謂ワク(意枠・以和句)・「言ワク(ゲンワク=幻惑・眩惑・減枠)」・・・であるカナ・・・