845日目・・・昨日の記したモノの「Q」の文字に関する「ツヅキ」です。ナゼ、「キュウ」と発音される漢字の羅列が「古事記・日本書紀」に関係するのかの疑問を持つ人もいると思う。それなりの「古事記・日本書紀」を読んだ人なら、イザ知らず、読んだことのないヒトにはゼンゼン、チンプンカンプンで「理解」されないカモと考えて、「古事記・日本書紀」にナゼ関連するのか、の、羅列した「漢字」をチョット説明しておきたい。

 「球(キュウ)=王+求」の「漢字」を使用しているモノに「球磨(クマ)」があり、地名としては「熊本県」に存在する。「古事記日本書紀」には「熊襲タケルの兄弟」と言う人物が登場する。「熊襲」とは「倭(やまと)王朝の支配する人々」と異なった地域の「人々」をさす。「倭建(やまとたける・小碓=をうす)」に征伐された「熊襲」は「熊が襲う」と読める。実在している「熊」とは「ツキ(月)のワ(輪)グマ(熊)」、「ヒグマ(羆)」と呼ばれている。「熊」は「アイヌ」の人々の「神」として崇められているが、記録としての「アイヌ」は「東北地方に居住する蝦夷(えぞ・えみし)」と呼ばれた。
 「くま・クマ」と発声される「漢字」には「久万・隈・曲・阿」がある。

 「旧(キュウ)=|+日」であるが、古い漢字は「舊=丱(クサかんむり)+隹(古鳥)+臼(うす)」であり、訓読みは「ふるい=古」である。「臼(うす)」とは「モチ突きの臼(ウス)・石臼(イシウス)」である。「ヤマトタケル=をうす(小碓)」と呼ばれている。
 「古=ふるい(旧)」の「漢字」は「古事記」そのものに使用されている。同音異字の「ふるい」は「奮い・振る意」で、「降る意」は、「天孫降臨」に使用されている。

「給(キュウ)=糸(いと)+合(あう)」であるが、熊襲征伐の舞台は九州で、「伊都(イト)」と呼ばれた。訓読みで「給(タマ)う」と読む。

「九(キュウ)=ノ+乙」は「ここのつ・ク」と読まれ、「九州」に使用されている「数字・数詞」である。異字漢字では「玖=王+久」が使用されるが分解した漢字を読めば「オウキュウ・王は久しく・王はナガイ(長)」である。
 「乙」の漢字は「大化の改新」は「乙亥の変」と呼ばれている。「龍宮城の乙姫」は「浦島太郎の物語」だが「日本書紀風土記」に記されている。
 「乙鳥」とは「つばめ」である。「燕の子安貝」は「竹取物語かぐや姫」に語られているエピソードである。
 漢字の「乚(オツ・イツ・イチ)」は「乙(キのト・かがまる・まがる・きしる)」の「省略形」であり、「魚(まな・さかな・ギョ)のハラワタ(腸)・魚の顎(あご・ガク)の骨」であり、「おと」とも訓じる。
 「乚」の字形ならば「釣り針」の「L(カギ)」か、カタカナの「レ(れ)」である。
 「鍵(かぎ)=「金+建」ならば、英語では「key(キイ)」で、重要な点を「key point」と言う。「錠(ジョウ)」は「lock」で、「key」と「lock」は対の「pair(ペア)」であり、「pair(ペア)」の発音は「pear(なし・梨)」とまったく同じである。日本人にとって「ロック(lock→ラック)=錠」と「ロック(rock→ラック)=磐・石」は同じ発音に聴こえるであろう。
 「乚=乙」はアルファベットの「類字」では「L(エル)」である。
 「乙」の「類字」はアルファベットでは「Z(ゼット)」である。
 「zoo」とは動物園で、「zone」とは「地域・地帯・地区・領域・区域・区画」であり、星占いの「黄道12獣帯(宮)」とは「Zodiac(ゾデァク」で、「ZEUSU(ゼウス)」とは「ギリシャ神話の主神」である。

 「級(キュウ)=糸+及」は「しな・くらい・わかち・くび」と訓読みする。漢字分解では「イト、およぶ」である。切り取った敵の首を「級」の漢字に当てている。

 「灸(キュウ)=久+火」は漢方の「お灸」であるが、原料は「蓬(よもぎ)」であり、「蓬莱山」に使用されている漢字である。漢字分解では「キュウビ・久しい火・久(ひさしい・おさ・なが・キュウ)の火(ひ・び・カ)」である。

「弓(キュウ)」は「ゆみ」であるが、戦、軍に必要な武器で、「弓と矢」、それに「鞆(とも・ヘイ)」の三点セットである。職業階級に「弓削部」が存在した。

 「窮(キュウ)=穴+身+弓」で、訓読みは「きわまる・こまる・おわる」である。熟語は「困窮・窮民・窮状」で「窮鼠、猫を噛む」がある。「窮泉」とは「黄泉の国」である。

 「笈(キュウ)=竹+及」で、訓読み「おい」で、背中に背負って歩く竹製の箱籠である。

 以下の漢字を熟語とし、
 「及→追及」
 「究→探究」
 「扱→取扱」
 「求→探求」
 として、
 「宮→宮殿・座宮・龍宮」
 「毬→蹴鞠」→天智天皇藤原鎌足
 「鞠→蹴鞠」→天智天皇藤原鎌足
 「臼→臼杵」→大碓、小碓→猿蟹合戦の臼
 「泣→啼」 →須佐之男の啼
 「糾→糾合」→さけぶ・ホエル・吼・咆・吠
 「丘→丘陵」→丘岡
 「厩→厩舎」→聖徳太子
 「舅→舅姑」→爺婆→かぐや姫
 「鳩→斑鳩」→奈良