118日目です・・・「脳の可塑性と記憶(塚原伸晃著・1987年・紀伊國屋書店発行)」を例の大須観音前の古本屋で買った・・・ボクにとっては「脳と記憶の構造」がドウナッてイルんだろう・・・との興味が尽きないモノの一つだけれど・・・本の後ろに「友を偲びつつ」と言う「久保田競(京都大学霊長類研究所教授)」氏の「塚原伸晃」氏に対する一文があった・・・「塚原」氏は昭和60(1985)年8月12日、日本航空ジャンボ・ジェット機が御巣鷹山に墜落激突した時の犠牲者の一人であるらしい・・・本当に、事故機で亡くなった人々も、

 「塑(ソ・ス)」・・・土をこねて物の形を造る。「でく」。土で造った人形。「塑人」、または神仏の形。
 「塑」・・・解字・・・土が意符。朔が音符。削るの意味を表す。土をこね、コテなどで余分な部分を削り取った人形の意。

 なるほど、デアル、ワールドです・・・神経細胞・・・認識、予測、思考、運動・・・記憶細胞・・・「シナプス可塑性」・・・「シナプスの増(長期的記憶の持続保存)減(即時的記憶の短期保存)」・・・記憶・・・光→物質=粒子、波動=(物質の)存在様式→量子力学・・・

 臨界期・・・人間の視覚・・・三歳頃まで神経回路が形成され、八歳頃までは未熟さは継続。特に感受性が高い時期が生後三ヶ月頃から二歳位までである・・・この時期に外界の刺激が視覚に与えられないと弱視になる・・・斜視によって左右の目の対象がくずれると立体視、遠近感障害が起こる・・・やはり、この時期は生後三ヶ月頃から二歳位までである、らしい・・・外部の環境情報に感受性の高い時期が「臨界期」である。
 塚原先生は
 「幼児期には臨界期までには神経回路の神経細胞神経細胞との接続(シナプス)の数が多く、余分なモノもたくさん含まれている。環境の刺激はこの余分なシナプスをとり除いて神経回路の無駄をなくして行く過程」
 である、とおっしゃられている。「可塑性」とは粘土のカタマリを素材に造り上げようとしている「塑像=人形」の形を余分な部分の粘土を削り落し、剥ぎ落ししながら形成していく、と言うことだな・・・
 人間自体の「社会生活=個人生活」にはなんと「余分なモノ」が多いコト・・・だろうねッ。マッサカ、「戦争・殺人」が「人口調節の可塑性」なんてダレも思わないだろうが・・・それにしても「無駄な死亡が多い」・・・

 壱百壱拾八日目・・・壱壱八・・・でした。