88日メ、です・・・自分自身の「意志」が相手に伝わらず、無視されたり、誤解されたり、「社会生活」をしていくには大変だとはおもうけれど・・・

 アナタは自分の社会生活での「適職」を考えたことがあるかな?
 そして「社会・組織」の構成員としての「アナタ自身の存在位置」を?

 ここで、ある会社組織を例に考えて見よう
 1)

           会社組織
             |
            社長
         副社長  専務
             |
         部長 部長 部長
             |
      課長 課長 課長 課長 課長
             |
係長 係長 係長 係長 係長 係長 係長
             |
        ---------------
       |  | |  |
      社員 社員 社員 社員

 上図の1)は「四柱推命」ではどのような「格式」の人でも
 上下関係なく、各ポジションにいるはずだ。
 スナワチ、

 比肩建禄格・・・自分を主張し、積極的に独立分派をめざす人
 劫財羊刃格・・・自分を抑え、駆け引きを主軸に独立分派をめざす人

 食神格・・・技術的な器用さを生かし楽天的に周囲との融和を保つ人
 傷官格・・・技術的な緻密さ、完璧さで、他との妥協を嫌う人

 偏財格・・・計算勘定、損得勘定を前提に社交性を重んじる人
 正財格・・・利害関係に於いて確実な利益のみの人間関係をつくる人

 偏官格・・・義理と人情の貸借で手足になる人間を動かそうとする人
 正官格・・・会社のルールがすべてであるとする人

 偏印格・・・企画、計画、専門知識を主軸して自己本位な人
 印綬格・・・教養知識を軸にして誉められプライドを護りたい人

 
 どんな「格式」の人でも
 努力と才能、縁故と人脈、派閥、
 そして「運=不運=状況・環境」によって
 会社組織のトップに
 昇って行く人もいれば
 昇ってイカナイ人もいる。
 だが「適職」は各「格式」が示唆するポジションである。

2)
  国家社会の組織の枠内ではその職業は

 比肩建禄格・・・自分を主張し、積極的に独立自営
 劫財羊刃格・・・自分を抑え、駆け引きを主軸に独立自営

 食神格・・・融通性のある技術者(食物に関する仕事)
 傷官格・・・妥協を嫌う技術者(美的創造に関する仕事)

 偏財格・・・売りかけもする問屋的商売人(動産・金融)
 正財格・・・確実な利益のみの現金商売人(不動産)

 偏官格・・・軍人的、警察官僚(請負・事業一般)
 正官格・・・事務的、行政官僚(事務・実務一般)

 偏印格・・・専門的知識人(学者・専門的研究)
 印綬格・・・一般的教養人(教育者)

 「比肩」、「劫財」は「生月干」にある「変通」
 各「格式」を有する各人はその「格式」の職業が適職である。

 国家組織の枠内に於いて「国家」はどのようなシステムに
 よって機能し、その「国家組織」をまもっているかをみれば
 各「変通格」の大まかな実体が理解できるであろう。

      生産者
      職人・技術人(食神・傷官)
      商人・商業人(偏財・正財)
      民間事業人(偏官)
      行政監督人(正官)
      研究知識人(偏印)
      教育知識人(印綬

 各「変通」がその「国家の諸分業」を担っている「星」である。
 「国家」は「政治・経済」によって機能しているが、その枠内で
 生活している人々は「生産、経済的生活」をしているのである。
 「国家の中枢」は「宮殿=中央官庁」である。
 この「経済の根本」を担っているモノが「生産者」である。
 「中央官庁」は「生産者=国民」から
 「生産物=税金」を「徴収=搾取」し、
 その官僚機構を担う人間に「生産物=税金」を分配、配分を
 仕事としているところである。

 あらゆる「生産」には「技術・技能」が必要である。

 「技術」を駆使する人々の「技術の星」が「食神・傷官」である。
 「食神」は字面とうりに食通だから「調理人」の「膳部」である。
 「傷官」は「造形美」の「設計者=タクミのカミ」で、「匠」である。
 土地の地形を整備し、その土地の上に建築物とそれに付随する
 造形をつくり出す。
 美的バランスを設計、造形する技術者=芸術人である。

 「技術者=生産者」は「消費者」でもある。

 「生産されたモノ」は使用され消費されるべきモノである。
 そのためには保管、運搬され、
 交換物としての「商品」となるべきモノである。

 この「商品」を扱う人々の「商売の星」が「偏財・正財」である。
 「偏財」はお金と物の「物流人」である。
 「正財」はお金と物の「貯蔵人」である。
 「税金」を徴収し、管理、配分するにはその予算、収支決算を
 明確にする必要がある。
 「偏財」も「正財」も数字の収支計算に長けた「大蔵官僚」である。

 「生産者」と「商人」、「商人」を媒介にした「購買者=消費者」、
 「消費者=購買者」は「生産者」でもあり、「商人」でもある。

 彼等の「関係性」を
 「法律的秩序」で実務監督する人々の星が「正官」である。
 この「関係性」を武力で秩序維持する人々の星が「偏官」である。
 「正官」は裁判、行政の実務官僚であり、
 「偏官」は警察、軍事官僚である。

 彼等「正官・偏官」の人々も「商品」の「購買者=消費者」でもある。

 そして「分業」が細分化されていく。
 これらの「分業」を知識学問として整理、体系化せねばならなくなる。

 専門知識を研究学問する人々の星が「偏印」である。
 基礎的一般知識を研究学問する人々の星が「印綬」である。
 「偏印」は企画、アイデア、発明、発見を研究する人々である。
 「印綬」は知識、技術を教える「教育者」である。

 彼等「偏印・印綬」の人々も「商品」を「購買=消費」する。

 「適職」は各「変通格式」が示唆するモノである。
 準じる適職は「生月天干」の「変通」である。

 そして「個人の適職」は
 必ずしも現実的な「職業」としては重なっていない。
 「適職」はその職が国家の階級分化の中で、
 「向いている職業」であって、
 必ずしもその職業に就くと言うことではない。
 当面の「生活のタメ」には「適職」に就くことが
 不可能な場合もあるからである。

 「食神・傷官」の場合は幼い頃から
 その「適職」の目的がハッキリしている。
 ナリたいモノになろうとする。

 「偏財・正財」の場合は
 家業が「商業」である場合が多く、
 家業の商売人になりやすい。

 「偏官」は公務員なら現場行政官僚、警察、軍人職で、
 民間では人を使う企業家、事業家を目指す。

 「正官」は公務員なら実務官僚、官吏で、
 民間ではホワイトカラーの実務者である。

 「偏印」は若い頃に社会的なポジションを得ても
 中年壮年期まで職業の選択がハッキリしない。
 研究熱心だが不安定な生活環境の中で
 マルチ的に何でも興味が向くとヤル。

 「印綬」は幼い頃から「教育的」な環境に恵まれ、
 その環境の延長線上の職に就く。

 覚悟しておくべきコトは「格式変通」が
 「生月干変通」に剋されている場合は
 挫折が多い。

          生月天干を抑える生年天干
                        ↓
 食神格←・・生月天干変通=偏印←偏財・正財

 傷官格←・・・生月天干変通=傷官←偏印・印綬

 偏財格←・・生月天干変通=比肩←偏官・正官

 正財格←・・生月天干変通=劫財←偏官・正官

 偏官格←・・生月天干変通=正官←食神・傷官

 正官格←・・生月天干変通=偏官←食神・傷官
 正官格←・・生月天干変通=傷官←偏印・印綬

 偏印格←・・生月天干変通=印綬←偏財・正財
 偏印格←・・生月天干変通=偏印←偏財・正財

 印綬格←・・生月天干変通=偏印←偏財・正財
 印綬格←・・生月天干変通=正財←劫財・比肩

 このパターンは
 「生年天干」に
 「生月天干」を抑えるモノがあれば緩和される。
 「命式全体」から
 「格式の孤立」や「格式への過多」を判断する必要があるが、
 抑える変通がどこにでもあればイイと言うものではない。
 判断は原則的に「隣接」している「変通同士」の関係である。

 「格式変通」に隣接するのは
 1)「生月天干の変通」である

 2)この「生月天干の変通」に隣接するのは
  「生年天干」の変通である。

 「格式変通」に隣接するのは
 3)「生日支蔵干分野の変通」である。

 4)この「生日支蔵干分野の変通」に隣接するのは
  「生時支蔵干分野の変通」である。

 上の隣接説明を図式化すれば

           「生年支蔵干分野の変通」
               ↑隣接↓
             2)「生年天干」 
               ↑隣接↓
   「格式変通」←隣接→1)「生月天干の変通」
     ↑隣接↓
   3)「生日支蔵干分野の変通」
     ↑隣接↓
   4)「生時支蔵干分野の変通」
     ↑隣接↓
     「生時天干」

 結果的に「隣接する変通」が
 「格式変通」に有理な形になればイイ

 抑える変通が無い場合は
 抑えてくれる変通やバランスをとってくれる
 「大運」や「年の周期運」を待つ。
 判断の要は「格式変通」が
 それ自体の傾向を発揮できる時の
 変通バランスがイチバンである。

 格式変通が次のモノは

 生日干が身弱の傷官格・・・印綬・偏印
 生日干が身旺の傷官格・・・偏財・正財

 生日干が身弱の偏財格・・・劫財
 生日干が身旺の偏財格・・・食神・傷官・正官

 生日干が身弱の偏官格・・・偏印・印綬・比肩・劫財
 生日干が身旺の偏官格・・・食神・傷官

 生日干が身弱の偏印格・・・正官・偏官
 生日干が身旺の偏印格・・・偏財・正財
 などの抑えてくれる変通周期運や、
 バランスをとってくれる変通周期運がイイ。

 上述以外の「格式」も
 生日干が身弱の食神格・・・比肩・劫財
 生日干が身旺の食神格・・・偏財・正財

 生日干が身弱の正財格・・・比肩
 生日干が身旺の正財格・・・食神・傷官・正官

 生日干が身弱の正官格・・・偏印・印綬・比肩・劫財
 生日干が身旺の正官格・・・正財・偏財

 生日干が身弱の印綬格・・・劫財・比肩
 生日干が身旺の印綬格・・・偏官・正官
 それ自体の格式の
 バランスをとってくれる変通周期運がイイ。

 「身旺(強)」、「身衰(弱)」とは
 「生日天干の五行(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)」が
 「生月支」によって
 強くなっているか、弱くなっているかの判断である。
  強める生月支   
  亥子・寅卯  →生日天干(甲乙)
  寅卯・巳午  →生日天干(丙丁)
  巳午・丑辰未戌→生日天干(戊己)
  丑辰未戌・申酉→生日天干(庚辛)
  申酉・亥子  →生日天干(壬癸)

  弱める生月支
  申酉・巳午  →生日天干(甲乙)
  亥子・丑辰未戌→生日天干(丙丁)
  寅卯・申酉  →生日天干(戊己)
  巳午・亥子  →生日天干(庚辛)
  丑辰未戌・寅卯→生日天干(壬癸)

 「比肩建録格」や「劫財羊刃格」は元々が「身旺過多」である。
 善くも悪くも「自我意識」が強く人生波乱である。
 これらは、

 偏官・正官、食神

 が生月天干にあればイイ。
 そして「偏官・正官・食神」の周期に活躍する。

 「強旺格」は

 偏印・印綬・比肩・劫財・食神・傷官

 の周期がイイ。正官・偏官はワルイ

 「従旺格」は

 偏印・印綬・比肩・劫財・食神・傷官

 の周期がイイ。正財・偏財はワルイ

 「従児格」は食神・傷官、偏財・正財
 「従財格」は偏財・正財、食神・傷官、偏官・正官
 「従官格」は偏官・正官、偏財・正財

 の周期がイイ。

 「従児格」がイヤナのは偏印・印綬である
 「従財格」がイヤナのは比肩・劫財である
 「従官格」がイヤナのは傷官・食神である


 現在、「適職」に就いていない人は嘆くことはない。
 イイ周期運のサイクルにはこの「適職」を目指せば
 実現する。
 「適職」でなくても「運勢」は上昇期になる。

 「偏印・印綬」の周期は考えすぎたり、迷うことが多い。
 「比肩・劫財」の周期は決断して実行、行動する。
 「生月支」に連なって「変化」する 
 「命式」の「支合」、「三合」、「沖」の周期は
 結果、イイもワルイも変動期である。

 人生は「複雑怪奇」で「単純」ではない。
 当然、
 「命式」と「サイクル運」の
 「判断」も「単純」ではないのは当然である。
 一年間は12ヶ月、365ヶ日である。
 10年間の大運の大枠と、1年間の年運の枠があり、
 その枠の12ヶ月の各月運、更にその枠内の日運、
 時運の歯車のかみ合わせである。
 結果の是非の事実を確信できるのは「事後」である。
 推理、推断は「未来完了形」でなされるのに過ぎない。
 イイもワルイも「覚悟」と「準備・備え」の問題である。
 断定は「過去完了形」か「現在完了形」である。
 上に述べたことは「原則的」に、と言うことである。
 参考程度に・・・