二十八日目です。

 ・・・念(20)・捌(8)・秘(ヒ)・メ(メ・Ⅹ=かける)・・・

 大須観音番所前の古本屋で「大日本帝国のアキレス腱・NHK取材班偏・角川書店・平成五年八月五日初版発行」を200円で買って読んだ・・・
 「海上護衛の思想を欠いた日本海軍」・・・ィヤァ〜ぁ、「国家」って、「歴史の教訓」で「戦争」ばかり目論んでいるんだ、ってことがよくわかる。独逸映画「海の狼」ってタイトルだったか・・・カッコウいかったよな、イギリスの商船や軍艦を撃沈してやつける「潜水艦Uボート」・・・映像の「モノガタリ」になったら「殺したり」、「殺されたり」するのは「俳優」だからね・・・それで、観客は結構期待しているんだハリウッド式の「3S」を。現実の「戦禍の中で生きているヒト」の「イのチ」なんかは、フッとばして。モノガタリだから・・・今現在の日本人社会の「少年少女の殺人事件や、イジ目」・・・多分、自分自身は痛さを感じない「敵を殺る、主人公」なんだろう・・・
 で、無差別撃沈作戦・・・1941年(昭和16年)11月二十六日のアメリカ海軍作戦部長ハロルド・R・スタークがアジアの派遣潜水艦に宛てた極秘作戦命令・・・上記の本からの抜粋・・・

 「もし、日米間で本格的な戦争が発生した場合は、極東の当該区域内では枢軸国の船舶に対して、潜水艦と航空機による無制限作戦を実施すること。ココで言う当該区域とは北緯30度・東経122度と北緯7度・東経140度とを結ぶ線の南側・西側を指し、これを『戦略地域』と宣言する」

 「民間の敵国の無武装商船でも手当たり次第警告無しで撃沈」・・・「国家の戦争」に国際条約(1930年ロンドン条約無制限潜水作戦の禁止)なんどは無い、と言うことに尽きる。ナニが「東京国際裁判」なんだか?・・・アメリカ国家の対日帝、無制限潜水艦作戦・・・「オレンジ計画」の改訂、1939年の「レインボー5・作戦計画」はルーズベルト大統領の承認認可・・・真珠湾攻撃はイツだったか・・・面白いのはアメリカ海軍潜水艦に積載され発射された初期の「魚雷」は不発の欠陥兵器・・・おかげで日本帝国の大型タンカー「第三図南丸」は十五発の中、十三発が不発で撃沈を免れたそうだ。問題なのは島国日本へ原材料を輸送する日本帝国の商船、タンカーには護衛軍艦が一隻も存在しなかったコトである。「ゼロ戦」も戦闘員の敵からの攻撃防御はまったく考慮されなく、軽量重視のスカスカの戦闘機の機体であった。
 昭和十八年二月八日夜十時・・・伊豆半島沖で豪華客船「龍田丸」、海上風速20メートルの大時化の中、アメリカ潜水艦(ターポン)の魚雷攻撃で撃沈・・・以後、次ぎ次ぎと日本商船、艦船が撃沈・・・アメリカ海軍のレーダー、日本軍の商船暗合解読・・・
 それ以上に問題なのは「国家」は「一兵卒・軍人」はとにかく、「民間人」をも「殺人者」に仕立て上げ、巻きこんで、何故「戦争」を目論み、「戦争準備」なんかをするんだろう、って・・・この本、「大日本帝国のアキレス腱」は「NHK」の「TV映像特集記録」過程と結果の「編集譚」であって、「国家戦争の戦略戦術」そのものの「アキ・レス・ケン」であって、「戦争原因の根幹」を「人間の問題」として捉えてはイナイョ、なッ。「戦争(殺し合い)」を望む「人種」はダレだった、のかねッ。「戦争」で「得する人種」のコトさ・・・国家間戦争での戦術的勝敗の「戦果」を問わず、その国民全体を「一喜一憂」の渦に巻き込んでいくパターンは国際試合のサッカーの「観客ファン心理」に似ていないか?・・・あの「世界野球大会」・・・の、国民感情、心情・・・「映像画面」ではなく、日本が、事実、現実としての建造物はもちろん、生きている肉体も精神も破壊する「戦争にシフトされないコト」を祈るばかり、だが・・・「世界大会の歓喜」も「戦争の悲鳴」も世界の事実、現実に於いて地球は狭い・・・

  28日目・・・念(ねんじ)捌(わけて)、荷(は・す)の値(あたえ)メ(かける)・・・念じワケて、葉の数にアタイをカケる・・・