2242日目・・・「御伽(おとぎ)の國(くに)のアリヲ」・・・前回は「薬師寺-東塔」のハナシだったが、「伽藍(ガラン)=saṃghārāmaの音写・僧伽藍摩の略・僧園・衆園、寺院領域と建造物の配置」である。「伽(イ+力+口)」は「人の力は口(コトバと食欲)」で、「藍(艹+臣+ケ+皿)=あい・あおい・ラン」がナゼ、伽-藍の「藍」なのか?・・・


 「あお色」が関係するのは「薬師如来の身体の色」だったが、青色は「青面金剛明王」で「夜叉神=伝屍病鬼」の道教思想の庚申信仰(庚申講の本尊・帝釈天の使者の金剛童子・身体は青色で、六臂(ロッピ)または二臂、四臂、目は赤くて三眼、怒りの形相の神・病魔を退散させる威力を有する・後世、道家の説が加わり、庚申待の本尊となった」、この「青面金剛明王」は「猿田彦」にも習合された・・・
 「青面金剛明王」の「六手の持物は、左に三股叉、矢、宝棒、右に、一輪、弓、羂索、頭髪を逆立て両臑を現わし、庚申時の三尸虫(三尸蟲=上尸清姑、中尸白姑、下尸血姑=上尸蟲は人の頭に住み、目を悪くし、顔の皺をつくり、髪の毛を白くする・中尸蟲は腸の中に住み、五臓六腑に障害・下尸蟲は足に住み、精を悩ます)の活動を封じ込め、旅の道祖神とも習合した」・・・
 「三虫(サンチュウ)、三彭(サンホウ)、伏尸(フクシ)、尸虫(シチュウ)、尸鬼(シキ)、尸彭(シホウ)」・・・
 「青面金剛が傳尸病(伝尸病=結核)を除く本尊」とされた。「下尸血姑(彭矯・ホウキョウ)」は字面どおりの「心臓、血管の循環器の障害」と理解できるが、「上尸清姑(彭倨・ホウコ)、中尸白姑(彭質・ホウシツ)」も「心臓、血管の循環器の障害の蟲(病)」だろう・・・
 「彭(ホウ・ビョウ)=ぱんぱんに張りつめる・張った太鼓や鼓をポンポンと鳴らす音の形容」・・・「彭」の類字は「膨」の「膨張・膨脹」、
 「矯(ためる・いつわる・キョウ)=矢+喬」は、「ためる・ただす・まっすぐにする・矯正・矯風・いつわる・だます・矯飾・いさましい・はげしい・矯激」・・・
 「倨(おごる・キョ・コ)=倨傲不遜・傲慢な態度・足を投げ出してすわる(箕坐)・さしがね、矩の直きもの・すこしくまがる(微曲)」、
 「質(ただす・シチ・シツ=性質・資質・質屋)」だが・・・「血管狭窄」・・・血管がすぼまって狭くなること・・・
 「藍」の漢字分解での意味は「クサカの臣はタケ(竹)」の「片割れのケ」の「皿(食べ物を盛る容器)」?・・・「皿」は窪みの深い「dish・vase」で、平たい「ソーサー(saucer)」ではないらしい。「盀・盁・𥀿・𥁀・盂・𥁁・𥁂・𥁃・𥁄・𥁅・盃・盄・盅・盆・盇・盈・㿼・㿽・𥁆・ 𥁇・𥁈・𥁉・𥁊・𥁋・𥁌」は、基本的には「擂り鉢状」の器(うつわ)らしい・・・「猛々しい」は「犭+子(一了)+皿」で・・・「孟(かしら・はじめ・モウ・ボウ)」で、「空腹の獣の子」か?・・・「血」は「ノ(ヘツ・ヘチ)+皿(dish・vase・ビョウ・ベイ・ミョウ)」なら「心臓(heart)」である・・・
 「皿嘗めた猫が科を負う」、「猫を追うより皿を引け」、「皿鉢(さわち・ベイバチ・ミョウバチ)」?
 「ラン→藍山(ランザン)=位於雪梨之西的、藍山地區・藍山蜂起(ラムソンホウキ)=黎利(レ・ロイ)による中国明朝からのベトナム(越南)独立を目指した1418年〜1428年にかけての闘争・伊予国宇和島八代藩主、伊達宗城(改名、山口亀三郎、伊達亀三郎、兵五郎、宗城・戒名・靖国院殿-藍山-維城大居士」で「藍山」であった。
 「藍」の類字は「襤-褸(ぼ-ろ)=ランル」だが、「褸(いと・ル)」は「細々と連なる糸筋・一縷・細く、途切れずに続くさま・こまごまとしたさま」、「縷言・縷述・縷説・縷陳・縷縷」・・・「いちる(一縷)の望みを残す」である・・・
 「伊達宗城=藍山」は「明治十六年(1883年)12月26日、修史館副総裁」に就任し、「黒船来航(1853年・嘉永六年六月三日)から3年後に日本人だけで最初の蒸気船の第1号を造った」・・・
 「藍(艹+臣+ケ+皿)」の「ケ=(ノ一)+(l)」は「竹」の漢字の「左右の部首」で、「ケ(け)」?・・・

 𠂉「曼荼羅(マンダラ)」の絵図の配置は「仏の階級序列」なのか?・・・
 「荼」は「茶(チャ・サ)」の漢字に似ているが、「ホ」と「示」で異なる漢字である。
 「荼=ト・タ・ダ・にがな(苦菜)・のげし(野芥子)・けしあざみ(芥子薊)・荻の穂・つばな(チバナ・ツバナ・荑=テイ・ダイ・生薬名のボウコン(茅根)、漢字表記は千茅・日当たり良好な草原に自生する多年草・花穂や根は甘みがあり、根を乾燥して消炎・利尿・止血などに用い、滋養強壮薬)・ちがや(茅)の穂・キク科の越年草・茅茨 (ぼうし)」、
 「かやぶきの・粗末な茅屋、茅舎、茅門」、
 「茅萱 (ちがや)・白茅 (ちがや)・茅渟鯛 (ちぬだい)・茅花 (つばな)・茅蜩 (ひぐらし)」、
 「雑草・苦しみ・害毒・害悪・しきもの(敷き物)・ゆるやか(緩やか)」
 などであるらしい・・・
 「大日如来毘盧舎那仏=梵名、マハー・ヴァイローチャナ(mahā-vairocana)、虚空にあまねく存在するという真言密教の教主・万物の慈母・万物を総該した無限宇宙の全一とされる汎神論的な仏」、「胎蔵(内臓器?・体内エネルギー)曼荼羅(機能)」・「金剛界(体外エネルギー?)曼荼羅(機能)」・・・
 「曼荼羅」の「曼」は「蔓=葛」の「艸=サ=廾=艹」の部首漢字を除いた(省いた)漢字で、「羅」は「網」である・・・
 「蔓(艹+日+罒+又)=葛(艹+日+罒+勹+人+乚)=つる(蔓)の古名・植物の茎で、それ自体では立たず、長く伸びて他の物に巻きついたりよじ登ったりするもの・ブドウなどの巻きひげ・眼鏡の耳にかける部分・てがかり・てづる・カネづる・蔓延(マンエン)=はびこる」・・・
 「曼=マン・バン・ひく・ながい・ひろい・うつくしい・ひく・ひっぱる・ながい・ひろい・ひろがる・曼曼=うつくしい・曼姫・梵語(ボンゴ)の音訳に用いられる」・・・
 「曼珠沙華ヒガンバナ彼岸花)=高さ約30センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い六弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬。鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなど)を多く含む有毒植物・有毒植物であるが、鱗茎を外用薬とする」・・・
 「曼珠沙華死人花(しびとばな)、捨て子花、石蒜(セキサン)、天蓋花(テンガイばな)、天涯花、幽霊花、剃刀(かみそり)花、地獄花、狐花(きつねばな)、はっかけばばあ(歯欠婆?)、葉見ず花見ず、相思華」などとも・・・

 「曼珠沙華=Lycoris(リコリス)=ギリシャ神話の女神・海の精のネレイドの一人の名前」、「曼珠沙華=炎のように見え、持って家に帰ると火事になる、との迷信・・・花言葉は情熱、独立、再会、諦め、転生」・・・
 「おとぎ(御伽)=貴人、敬うべき人のためのトギ(とぎ)・夜のツレづれを慰めるための話し相手・寝所に侍ること、また、その女性・夜伽(よとぎ)・侍妾(ジショウ)・御伽話の略・御伽の国・御伽衆・御伽小姓」、「退屈をなぐさめるために話し相手をすること・病人の世話をすること・看病・通夜」、「おとぎ=貴人のそばに仕えて話をし、無聊(ブリョウ・心が楽しまないこと・気が晴れないこと、また、そのさま・退屈・不遇な立場・聊=耳+卯=いささか・かりそめ・とりあえず・わずか・漫然とお喋りをすること・聊爾(リョウジ・楽しむ・安らぐ)を慰めることを言い、もとは大人が大人に話して聞かせるものだった・人の相手になって退屈を慰める・御伽話(おとぎばなし)・日本語のトギ(とぎ)・・・御伽草子=室町物語、中世小説等の名称を転々と使用してい」・・・「病気の人の看病」・・・「豊臣秀吉の御伽衆」・・・「病人の看病(カンビョウ)」ですか・・・「伽=イ+力+口=とぎ・カ・ギャ・ガ・キャ」・・・
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 「御伽戯-理」想
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 「おとぎ-り」草・・・?・・・「音記理箏」?・・・
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 「弟切草(おとぎりソウ)」=「高さ20〜60cmにまで生育し、夏に2cm程の黄色い花を咲かせ、葉の表面に褐色の油点が見られる。これはヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。またオトギリソウにはタンニンが多く含まれており、全草を乾燥させたものを小連翹(ショウレンギョウ)と称して生薬として用いる」
 「この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものである。この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も怨み、秘密」
 「基本的には薬草で、
  タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、
  チドメグサ(血止め草)などの異名も持つ
  民間療法で傷薬として使う
  チドメグサは別種に存在する
  花の寿命は一日で、日中に咲く」・・・
 「オトギリソウ茶に、マルトースをグルコースに分解する酵素であるマルターゼ阻害活性があり、血糖上昇が抑制されたとの報告がある」・・・らしい・・・
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