2132日目・・・金銀銅、「国家のタメ」ではなく、地球規模の「地域住民」として、TV観戦で「日本地域出身のオリンピック競技者の戦い」には無意識にコブシをカタク握ってしまうし、危うい場面には手足や、身体の一部がピックと反応してしまう・・・勝利した時には単純、純粋に嬉しく思う。そして負けた競技者には残念、と思い、その悔しさの思いを彼に馳せ、そしてタメ息をつきながらも相手の実力を讃えるのみであるが・・・競技者自身のココロには観戦者以上に「日本地域住民の期待の重さ」がギッちりと詰まっているだろう・・・

 名古屋の大須で生活していと云う理由だけでイチロウの3000本、蝦夷地に生まれたと云うだけで日本ハムコンサドーレ、北海道出身者のプロのアスリート(相撲)の勝利にも純に期待し、その努力にも、葛藤にも、ナミダにも、エガオにも、そして心に秘める「背負う利(ショウリ)」のクヤシさにも共感してしまう・・・この「不思議」さ・・・
 何処に生まれようと関係無いとは思うのだが・・・「イチロウ」は将(まさ)に人種の坩堝の「合衆国人民」に讃えられているのは国籍、人種に関わりなく、その「野球人のユメ」としての「努力と才能」であり、「日本人イチロウ」ではない・・・その「合衆国内」は移民した「故国の怨念感情」、「故国同胞意識」や「過激宗教心情」を故国外部から扇動することで危うくなっている・・・「アメリカ国籍人」になったからには「アメリカ」を護るべきだが、その護り方は「排外主義」的な言動に乗せられて迎合するアメリカメデアと、アメリカ国籍人の一部(?)の烏合である。
 「合衆国で異人種の人びとを繋いでいる」のは「自由(選択の自由)」と云う「理念(夢)」である・・・努力すれば報われると云う「夢」である。そこにはそれを実現する「自由な場」が存在する。しかも、それは結果として報われなくても「よし」と云う「現実」でもあると同時に「アメリカ国籍人」となった「誇り」でもあるだろう・・・
 結果としての報われるモノは「生活財の多寡」であるから、生活レベルの高低プロセスの波である・・・移民前の「故国の生活」よりはマシだった・・・しかも「自由」は「アメリカ国籍人となった誇り」でもあり、その「生き方の誇り」でもある・・・「結果として獲得したモノの多寡」ではない・・・
 じゃぁ、「晩年の老人の過去の想い出」なのか?・・・寿命時にボケずに人生想い出せるならば・・・
 「難波の夢の、また、ユメ(露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢)」・・・「浪速・浪花・浪華」でなく、「難の波」であるところがニクイ・・・
 「夢は枯野を駈けめぐる」・・・「旅に病で夢は枯野をかけ廻る(笈日記)・たびにやんで ゆめはかれ のを かけめぐる)」・・・「彼の、涸れの、嗄れの」ではなく、「枯の野」であるところがニクイ・・・
 「人間(ジンカン・人間社会)五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり(信長公記太田牛一著)」・・・「人間五十年、化天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり一度生をうけ滅せぬもののあるべきか(敦盛)」・・・「比べ・較べ・倉部・蔵部」・・・「化天(天の変化→六欲天の第五位の世化楽天)・下天(天の下→六欲天の最下位の世)・外天(天の外→雲外蒼天)」は異なる。そして信長は「本能寺」で謳ったワケではなく、「桶狭間の出陣時」に「勝つぞッ、と決意(決死の覚悟)表明」として謳ったのである・・・「勝って生きる残る」・・・?
 ↓↑
 思へばこの世は常の住み家にあらず
 草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
 金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
 南楼の月を弄ぶ輩も
 月に先立つて有為の雲にかくれり
 人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
 これを菩提の種と思ひ定めざらんは、
 口惜しかりき次第ぞ(敦盛)
 ・・・「口惜しかりき次第ぞ」は「残念・無念・悔しい」である・・・「菩提(智・道・覚)の種」に対する愚痴である・・・生きている時が花である・・・「智・道・覚」・・・「菩提は、悟りの結果として得た智慧・声聞の菩提(仏の教え訊いた弟子の悟り)、縁覚の菩提(縁起の独覚での悟り)、仏の菩提(阿耨多羅三藐=観自在菩薩が舎利子に教えた『般若心経』)」であるらしいが「摩訶般若波羅蜜多心経の本髄」とは「羯諦羯諦波羅羯諦・波羅僧羯諦・菩提娑婆訶」であるらしい・・・?・・・お経の漢字が「音写」だけであるとは浅はかな坊主の思い込みである・・・「般の若の心の経」・・・
 羯諦羯諦波羅羯諦・・・羯(去勢された羊)
            諦(諦めろ)
            羯(去勢された羊)
            諦(諦めろ)
            羯(去勢された羊)
            諦(諦めろ)
            波羅(波の羅=網)
             羅=網にかけて捕らえる
               網の目のように並べ連ねる
               並ぶ  
            羯(去勢された羊)
            諦(諦めろ)
 波羅僧羯諦・・・・・・波の網に懸けられた坊主達よ
            羯(去勢された羊)として
            諦(諦めろ)        
 菩提娑婆訶・・・・・・娑(衣がひるがえるさま)
              沙+女
              沙=水で洗って適否をより分ける
                水で洗われた砂
                沙汰=水の少ない、太い
                   物事の善悪
                   是非などの裁定
                   裁決・裁判
                   淘汰
                汰=はなはだしい・おごる
                  なみ
                  水ですすぐ
               淘汰=不要なモノを流し去る
               沙汰=砂をざっと洗い流す
                  君主の強い命令
                  はなはだしい、驕る
            婆(老婆)
              波+女
            訶=叱る・責める
              言+可
 ↓↑
 金が出ればゴールド-rush、石油が出ればオイル-rush、情報に渇望すればニュース-ラッシュ、娯楽にヒトビトが群がればハリウッド-rush、不動産(real estate・エステート)が儲かるとなればエステートrush、株や証券(personal estate)がカネになるとなればウォール街rush・・・才能と実力があれば各分野での産業での「生活はカネで保障」される・・・砂糖には蟻が群がる(The ants were swarming to sugar.)が・・・これって、「自由への保障」か?・・・
 「ラッシュ」って?、名犬「ラッシー(Lassie=お嬢ちゃん・むすめさん)」じゃないョなッ・・・
 ラッシーは子供の頃、近所のTVで見せてもららったワンちゃん・・・「イギリス系アメリカ人作家のエリック・ナイト (Eric Knight 1897〜1943) が1938年のサタデー・イブニング・ポスト紙上に掲載した短編作品『名犬ラッシーの家路』の牝犬の主人公・短編は1940年に小説として単行本化」・・・
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 それにしても「英語の発音」は「ラッシュ-アワー」だが、スペルが異なるし、意味も異なる「ラッシュ」が・・・ボクには聴き分けるのは無理である・・・
  ↓↑
 lush [lʌ’ʃ]
 形容詞で
 植物が生い茂った、繁盛した
 香りなどが豊かな
 飾りなどが豪華な
 名詞で
 大酒飲み(オオ虎)・・・上戸(じょうご)→冗語・漏斗?
             数の多い家族
             酒が好き・大酒飲み
 酒(俗語)
 自動詞で
 深酒する(俗語)
  ↓↑
 lash [læ’ʃ]
 名詞で
 むち(鞭・笞・扑)、むち打ち
 動詞で
 激しく非難、攻撃する
 叩く・敲く
  ↓↑
 rush [rʌ’ʃ]
 名詞で
 突進、急ぐこと
 イグサ(植物の藺草・いぐさ)・・・・いくさ=戦・異句差
 形容詞で
 大急ぎの
 動詞で
 大急ぎする、急がせる
  ↓↑
 rash [ræ’ʃ]
 名詞で
 発疹、多発
 形容詞で
 性急な、軽率な
 動詞で
 急ぐ、急行する、急いで行動する
 慌てる・・・アワてる
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  ↓↑
 個人競技はマサに自分自身のその時の体調と精神、タイムとの戦い。「団体競技」と云えども、その時の競技者個人の体調と精神力、実力発揮の結集の結果である・・・本当にスポーツ観戦は心臓にワルイ・・・年寄りには「結果の場面」だけで充分とは思うが・・・寝ているモモちゃんを膝の上にのせたままTV観戦で脳溢血で倒れたくはないカナ・・・
 カと云って、人気の無い競技はホトンドTVで観るコトができない・・・カヌー(カヤック)競技などは観たコトもないが・・・競艇の「万舟券」は1万円以上の配当金がついた勝舟投票券で、馬券でも云われ、タクシー業界で、料金が一万を越したときに「万収」・・・「マンシュウ」ですか・・・
 「金」にコダワッてブログ記事を検索していたら「金」にも「磁力」があるらしいとのこと・・・ならば、海水の「金」を磁石で採取できるだろう・・・「キン」とはナニか?・・・「金族」王朝、「満州(女直・女眞・マンチュリア=Manchuria)」、「清国」への勤続である・・・?・・・
 「ラストエンペラー愛新覚羅溥儀
  1906年2月7日生まれ・張宿
  丙午(丙・丁)
  庚寅(己・丙・甲)・・・三合丙(偏財)
  壬午(丙・丁)申酉」
 渤海・金朝・後金・清朝を建国した満洲民族、夫余・高句麗を建国した濊貊族、鮮卑烏桓契丹・奚などモンゴル系民族の故地。清朝の太祖と諡されるヌルハチの支配領域をマンジュ・グルン(manju gurun=満洲国)と呼び、清の創始者であるホンタイジが、1634年に元の玉璽を入手した際にそれまでの呼称「ジュシェン族(女眞・女直)」が「属民」を意味したため、これを禁止し、満州の呼称に統一。一般には民族信仰であった仏教のマンジュシリ(文殊菩薩。曼殊、満殊)による・・・「文殊菩薩」の「宿曜経28宿」である・・・
ーーーーー
 合金
 ↓↑
 金は
 他の金属と合金できる
 合金で
 硬度化
 伸長化
 ↓↑
 合金での
 色調の変化
 銅は赤
 鉄は緑
 アルミニウムは紫
 白金や
 パラジウム
 ニッケルは白
 ビスマス(bismuth)=蒼鉛・・・原子番号83の元素
            元素記号 Bi・第15族元素の一
 と
 銀は黒色
 ↓↑
 自然に存在する金
 通常
 10%程度の銀を含有
 20%を超える物は
 エレクトラム(琥珀金)、
 青金
 琥珀金と呼ばれる・・・エレクトラギリシャ神話)は
            アガメムノン(Agamemnon)の娘
 銀の量を増やしていくと、
 銀白色
 ↓↑
 熱伝導・電気伝導・反応性
 金は熱伝導
 電気伝導
 ともに優れた性質を有し
 空気では浸食されない
 熱、湿気、酸素、
 その他、ほとんどの
 化学的腐食(酸やアルカリ)に対して強い
 ↓↑ 
 金は特殊な条件下で
 化合物を生成
 ハロゲン
 塩素を発生する
 水やヨウ素を含む
 ヨードチンキは
 金を溶かす
 ↓↑
 Au+HNO3+4HCl→H[AuCl4]+NO+2H2O
 セレン酸
 酸化作用を有する
 熱濃セレン酸に溶解
 酸素の存在下で
 シアン化物の水溶液に
 錯体を形成して溶解
 ↓↑
 4Au+8NaCN+O2+2H2O→4Na[Au(CN)2]+4NaOH
 ↓↑
 金化合物の性質
 化合物中での
 金の安定な原子価
 +1,+3であり、
 化合物あるいは水溶液中において
 Au3+
 など単純な
 水和イオン・・・・水溶液中の
          分子またはイオン、
          分散したコロイド粒子などが、
          溶媒の水分子と相互作用して
          集団をつくる現象
          電解質が水に溶けると、
          陽イオンと陰イオンに分かれ、
          水の構造の中へ入っていく。
          イオンはそのまわりに
          強い電場をつくるから、
          イオンの近くでは水分子の双極子が
          この電場に対して
          安定になるように向きをかえる。
          (配向)→陽イオンのまわりには
          水の双極子の負側が配向し、
          陰イオンのまわりには正側が配向する
          これをイオンの水和という現象
          塩化ナトリウムNaClは
          イオン結晶であるため
          水の中に入れると、
          水=H2Oのマイナスに帯電している
          O原子の部分が
          Naイオン(水和した陽イオン)に、
          プラスに帯電している
          H原子の部分が
          Clイオン(水和した陰イオン)に
          引きつけられて、それぞれ
          イオンを取り囲んで混ざっている
          Na+とCl-とも結合せずに
          イオンのまま存在する
          水溶液中でイオンは、
          数個の水分子と結合しているため
          水和=水化=水加=イオンが
          水分子が結合すること
          塩化ナトリウムNaClは電解質
          溶液中では、
          Na+とCl-電離
          粒子は
          Na+
          Cl-
          である
          1molのNaCl→(Na+)+(Cl-)
          各1molずつ生じ、
          溶液中の粒子の総モル数は
          NaClの2倍になる。
 水和イオン
 は安定でなく、               
 [Au(CN)2]−
 および
 [AuCl4]−
 など主に
 錯体として存在
 AuCl など
 1価の金化合物は
 シアノ錯体を除いて
 一般的に水溶液中で
 不安定で不均化しやすい
 ↓↑
 3AuCl+H2O→H[Au(OH)Cl3]+2Au
 金化合物は
 一般的に熱力学的に不安定
 光の作用により分解し、
 単体の金を遊離しやすい
 合金中において
 金はイオン化したとしても
 直ちに他の金属によって還元され、
 添加された金属は酸化
 ↓↑ 
 金(gold・aurum)
 原子番号79の元素
 元素記号
 Au
 第11族元素に属する金属元素
 ↓↑
 金のAuラテン語でaurum(金)=光るモノ
 銀のAgはラテン語でargentum(銀)
 鉄のFeはラテン語でferrum(鉄)
 銅は英語でcopper
     ラテン語でcuprum
 ↓↑
 高輝度光科学研究センター(JASRI)
 北陸先端科学技術大学院大学らと共同で、
 金 (Au) が、
 これまで検出されていなかった
 新たな
 磁気的性質を有することを
 明らかにした。
 鉄やコバルトといった
 磁性体と組み合わせることで
 磁気記録材料としての応用も検討
 従来、金は代表的な
 反磁性体として知られており、
 それ自身では
 磁石となるような強い
 磁性は持たないと考えられてきた。
 最近の研究で、
 金を
 ナノサイズの粒子にすると
 強い磁性を持つことが明らかになった。
 マクロな大きさの金も、
 常磁性といわれる
 明確な磁気的性質を持つことを
 世界で初めて明らかにした。
 大型放射光施設SPring-8
 磁性材料ビームライン(BL39XU)の
 高輝度円偏光X線を用いた
 X線磁気円二色性分光測定 (XMCD)によって、
 微弱な常磁性信号を世界で初めて検出
 マクロな大きさの金と
 金ナノ粒子の測定結果を比較すると、
 両者はともに
 電子の軌道運動に基づく
 磁性の成分が大きいことが分かった
 ナノ粒子の金が強い磁性をもつ理由は、
 金という物質そのものに存在する
 隠れた磁気的性質にあった
 ↓↑
 「金は反磁性体」ではない
 金だけでなく白金など貴金属の
 ナノ粒子の磁気的メカニズムの理解が促進
 ↓↑
 マクロな大きさをもつ単体の金でさえも、
 常磁性といわれる磁気的性質を持つことを明らかにした。
 SPring-8では、
 放射光X線を物質に照射して
 そのX線吸収量 (吸収スペクトル)を測定することで、
 試料の磁性を評価できる。
 この測定は円偏光したX線を用いており、
 X線磁気円二色性分光測定 (XMCD) と呼ばれる。
 XMCD測定法の第一の特徴は、
 非常に高感度に微弱な磁気信号を測定できる
 その検出感度は高く、
 鉄の磁性の10万分の1の大きさの信号まで検出
 もう一つの特徴は、
 強磁性常磁性といった
 電子スピンの関与する磁気的状態にだけ感度があり、
 反磁性の状態は検出されない
 放射光以外の従来の測定法では、
 すべての種類の磁気信号を区別せずに測定してしまう
 金の磁気的応答のうち最も大きな
 反磁性信号しか検出できない
 放射光を使った
 高感度XMCD測定により、
 反磁性信号に邪魔されることなく、
 より微弱な常磁性信号が測定できた
 実験で得られたスペクトルの解析によって、
 金の磁気的状態の詳細な情報が得られた。
 金は本質的には
 外から加えた磁場と同じ方向に磁化する
 その磁化の大きさは磁場に対して
 完全に比例して変化する
 摂氏20℃から-271℃まで試料の温度を変化させても、
 その磁化の大きさは変化しない
 金はパウリ常磁性という、
 金属に特有の磁性を示す
 磁性の元になっているのは、
 金の5d軌道の伝導電子である
 電子のスピンと
 電子の軌道運動の
 両方が
 磁性に寄与している
 軌道運動の成分の割合は
 スピン成分に対して
 30%ほどの大きさであり、
 その割合は
 鉄などの磁性体と比べて
 10倍も大きく、
 金という物質に特徴的な性質である
 ナノ粒子の金についても
 同様の解析を行ったところ、
 軌道運動による磁性の成分が
 30%あり、単体の金の結果とよく一致
 この一致から、
 電子の軌道運動は、
 電子スピンを
 特定の方向に向かせる作用をもつため、
 大きな軌道成分が
 ナノ粒子の
 強い磁性の起源のひとつである
 ナノ粒子の金が
 強い磁性をもつ理由は、
 金という物質そのものに存在する
 隠れた磁気的性質にあった・・・
 ↓↑ 
 単体の金が常磁性
 磁気的な性質を持つこと
 電子の軌道運動という
 金自体がもつ性質を考慮に入れることで、
 ナノ粒子の磁性解明の大きな手がかりとなり
 金だけでなく
 白金など貴金属のナノ粒子の
 磁気的メカニズムの理解が促進される
 ↓↑
 放射光によるX線磁気円二色性分光 (XMCD) 測定 (グラフ中の赤丸が実験データ) によって、従来知られていた反磁性状態の信号(黒い点線)よりも小さい常磁性状態の信号(青線)を初めて検出することに成功した。
 ↓↑
 この結果から、金が、
 電子のスピンと軌道運動による
 常磁性状態をもつことを発見
 軌道運動の割合が大きいことは
 ナノ粒子にも共通の性質であり、
 金ナノ粒子が強い磁性をもつ原因である
 ↓↑
 用語解説
 反磁性
 物質に磁場を加えたとき、
 外からの磁場と反対方向に磁化が生じる現象。
 電磁誘導によって生じる
 見かけの磁化として説明される。
 強磁性常磁性といった、
 電子のスピンが関与する磁気とは
 異なるメカニズムによる現象である。
 反磁性体は、
 永久磁石や磁気記録材料には応用できない。
 ↓↑
 常磁性強磁性
 物質に磁場を加えたとき、
 外からの磁場と同じ方向に物質に磁化が生じる現象。
 パウリ常磁性では、
 磁化の大きさは磁場の大きさに比例し、
 試料温度によらない。
 ミクロ的には、磁場によって
 特定の方向の
 電子スピンの数が
 増えることで起こると説明できる。
 強磁性では、
 外からの磁場を取り去っても
 一定の大きさの磁化が残る。
 これは、
 電子スピン同士の結びつきが強く、
 その向きが特定の方向に固定されやすいため。
 強磁性材料は
 永久磁石や磁気記録材料に応用されている。
 ↓↑
 大型放射光施設SPring-8
 理化学研究所が所有する、兵庫県播磨科学公園都市にある世界最高の放射光を生み出す施設で、その運転管理と利用者支援はJASRIが行っている。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8 GeVに由来。
 放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、
 電磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、
 細く強力な電磁波のこと。
 SPring-8では、この放射光を用いて
 ナノテクノロジー
 バイオテクノロジー
 産業利用まで幅広い研究が行われている。
 ↓↑
 円偏光、X線磁気円二色性分光
 X線は光や電波と同じく電磁波の一種であり、X線が進む方向に沿って電界と磁界の波が空間上を伝わっていく。円偏光とは、電界や磁界が螺旋状に回転しながら伝わる電磁波のことを指す。理髪店の店頭で回転している看板をイメージすると分かりやすい。円偏光したX線が磁気をもつ物質に吸収されるときには、物質中の電子の磁気的状態によって吸収量が異なる。また、電界の回転方向が右回りか左回りかによっても吸収量が異なる。この現象を利用して磁性体を解析する方法を、X線磁気円二色性分光 (X-ray Magnetic Circular Dichroism: XMCD) 法という。
 ↓↑
 電子のスピン、軌道運動
 物質が磁石の性質(磁性)をもつ理由は、
 その物質中の
 電子の運動にある。
 電子は一個一個がスピンという
 ミクロな磁石としての性質をもっている。
 磁性をもたない物質では、
 電子スピンすなわち
 ミクロ磁石の向きはばらばらなので、
 磁石の性質は平均として
 ゼロとなって、表には現れない。
 磁性体では、
 一定の数の電子スピンが
 同じ方向に揃っているため、
 電子のもつ磁石の性質が
 マクロな大きさにまで現れる。
 また、
 電子は原子核の周りを周回しており、
 この軌道運動もミクロ磁石として寄与する。
 スピンに対する
 軌道運動の割合が大きいと、
 その物質の磁化が
 特定の方向に向きやすくなる。
 この性質を
 磁気異方性と呼び、
 磁気記録材料において重要な性質である。
ーーーーー
 ・・・???・・・兎に角、「金(Au)」は磁力を有するらしい・・・モチロン、「権力の象徴」であるが、「権力の無い象徴」とは・・・???・・・「金」には磁力・・・