1177日目・・・「枕草子」、原文だけ貼り付けて、後でなんか、書き込もうと思っていたら、七月五日の「1178日目」に跳んでしまった・・・「七〇段」で面白いことが沢山あったのに・・・マァッ、イイか・・・文字変換は読者に任せた・・・ヒマだったら、あとで、ヤる・・・ッか・・・

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 枕草子
 (七〇段)・・・七拾段・七十段・漆足段
         7+0=7=七=漆
         7×0=0=零

 草の花は
 嬰麥(なでしこ)、
 唐(から)のは
 更(さら)なり、
 やまとのも
 いと
 めでたし。
 女郎花。
 桔梗。
 菊の
 ところ
 どころ
 うつろひ
 たる。
 刈萱(かるかや)。

 龍膽(りゅうたん)は
 枝ざし
 なども
 むつかし
 げ
 なれ
 ど、
 他花
 みな
 霜
 がれ
 はて
 たるに、
 いと
 はなやか
 なる
 色
 あひ
 に
 て
 さし
 出で
 たる、
 いと
 をかし。
 わざと
 とり
 たてて、
 人めかす
 べき
 にも
 あらぬ
 さま
 なれど、
 鴈來紅の花
 らう
 たげ
 なり。
 名ぞ
 うたて
 げなる。
 鴈の
 來る
 花と、
 文字には
 書き
 たる。

 雁緋の花、
 色は
 濃からねど、
 藤の花に
 いと
 よく
 似て、
 春と
 秋と
 咲く、
 をかし
 げ
 なり。

 壼菫、
 すみれ、
 同じやうの
 物ぞ
 かし。
 老いて
 いけば
 同じ
 など
 憂し。
 しも
 つけの花。

 夕顏は
 朝顏に
 似て、
 いひ
 つづけ
 たるも
 をかし
 かり
 ぬべき
 花の
 すがた
 にて、
 にくき實の
 ありさ
 こそ
 いと
 くち
 をしけれ。
 などて
 さはた
 生ひ
 出で
 けん。
 ぬか
 つき
 など
 いふ
 ものの
 やうに
 だ
 に
 あれかし。
 されど
 なほ
 夕顏と
 いふ
 名ばかりは
 をかし。

 葦の花、
 更に
 見どころ
 なけれど、
 御幣など
 いはれ
 たる、
 心ばへ
 あらんと
 思ふに
 ただ
 ならず。
 萌え
 しも
 薄
 には
 おとらねど、
 水の
 つら
 にて
 をかしう
 こそ
 あらめと
 覺ゆ。
 これに
 薄を
 入れぬ、
 いと
 あやしと
 人
 いふ
 めり。
 秋の
 野の
 おし
 なべ
 たる
 をかしさは、
 薄に
 こそ
 あれ。
 穗さきの
 蘇枋に
 いと
 濃きが、
 朝霧に
 ぬれて
 うち
 靡き
 たるは、
 さばかりの
 物や
 は
 ある。

 秋の
 終ぞ
 いと
 見所なき。
 いろいろに
 亂れ
 咲き
 たりし
 花の、
 かた
 も
 なく
 散り
 たる
 後、
 冬の
 末まで、
 頭
 いと
 白く、
 おほどれ
 たる
 をも
 知らで、
 昔
 おもひいで
 顏に
 なびきて、
 かひろぎ
 立てる
 人に
 こそ
 いみじう
 似た
 めれ。
 よそ
 ふる
 事ありて、
 それ
 を
 しも
 こそ
 哀と
 も
 おもふ
 べ
 けれ。

 萩は
 いと
 色
 ふかく、
 枝
 たをやかに
 咲き
 たるが、
 朝露に
 ぬれて
 なよなよと
 ひろ
 ごり
 ふし
 たる、
 牡鹿の
 分きて
 たち
 ならす
 らん
 も
 心
 こと
 なり。
 唐葵は
 とりわきて
 見えねど、
 日の
 影に
 隨ひて
 傾く
 らんぞ、
 なべての
 草木の
 心
 とも
 覺え
 で
 をかしき。
 花の色は
 濃
 からねど、
 咲く
 山吹には
 山石榴も
 異なる
 こと
 なけれど、
 をり
 もて
 ぞ
 見ると
 よまれ
 たる、
 さすがに
 をかし。

 薔薇(そうび=さうび)は
 ちかくて、
 枝の
 さま
 などは
 むつかし
 けれど
 をかし。
 雨など
 晴れ
 ゆき
 たる
 水の
 つら、
 黒木の
 階
 などの
 つらに、
 亂れ
 咲き
 たる
 ゆふ
 ばえ。
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 ・・・