1097日目・・・前回は「宇田川榕菴」・・・だったが・・・「アベ」が「株」を5本引っこ抜いて掲げていたのは「資本主義経済」のスポンサーの用心棒の象徴的な姿なのであろう・・・「博打屋の用心棒」・・・「株」の漢字は「国字=和製漢字」で、「株=木+朱」である。「キがアカイ」、「ボク、モクがシュ」・・・更に分解すれば「十八+牛+十八」である。更に「牛(ゴ・ギュウ・うし)」を分解すれば・・・「牛」=「ノ一」+「十」で、「ノ一」は結合された漢字部首としては「カンザシ=簪=かみさし=神指=髪挿し=櫛=くし=句詞・駆使

 株主とは「博打にカネを注ぎ込んで、カネの質量の増減」で一喜一憂している人間であろう・・・「株式」は「リスク分散」の方法だったが、原理は「博打」である・・・
 「株式会社」は1602年のオランダに設立された「東インド会社」が初めらしいが・・・関が原の2年後である・・・
 危険な航海での目的は「胡椒(コショウ)・香辛料」の確保だが原産地は本国よりも遥か彼方の海の国である。何故「胡椒」だったのかは「ヨーロッパ」では肉類食料の保存のための「需要のアルもの」で、ヨーロッパでの現地生産が不可能だったからである。「胡椒」でなくても「希少」のモノで人間にとって「使用価値=交換価値=商品価値」のあるものなら何でもよかったハズだが、先ずは「食料品」の「長期保存」の有用性である。
 「胡椒・香辛料」の有効性とは「旨い・香ばしい」だが、「保存効果」と「薬用効果」である。そして「商品」としての「希少性」である。
 この航海事業には資金が必要だ。当時、航海事業を出来るのはよほどの財力のある国家的な権力者か、金持ち資産家である。成功利益の儲けは独り占めである。だが失敗の損失もゼェ〜ンブ独り占めである。遠洋航海は危険がいっぱいで、失敗リスクの方が大きい。野心、冒険心があっても金の無い個人は国家権力者や資産家のスポンサーが無い限り、航海事業は無理である。そして、船が沈没すれば水の泡である・・・このリスクを分散させる・・・多勢のヒトに「結果成功の夢」をかたって、小額の債権の債券を大勢の人々に売って資金を集める。投資した事業成功の個々人の成功報酬の配分は低いが、事業失敗のリスクも低い。だが野心家は事業に乗り出すことが出来る。沈没しても「シンド・バット」にはなれるだろう・・・チョッと異なるが「公共事業資金募集?」の「宝くじの券」と原理は同じである。3000円投資しても300円は戻る・・・だが、この「300円」を戻して貰わない人が大勢いる・・・貯金しても引き出さずに死んでしまうヒトや、殺されて他人に・・・もいる・・・
 とにかく、航海事業が成功すれば個々人の投資額によってその儲けの配当がもらえる。不成功ならば捨て金である。だが、その時代も、現代も「投資」できる人間は「生活に余裕」のある人間である。
 株式航海の契約は、成功、不成功の如何を問わず、その都度ごとに解約された。
 1602年、毎回の契約は面倒くさいので常時資金調達のための常設組織として「オランダ東インド会社」を「株式会社」として設立した・・・阿蘭陀って、1637年に「チューリップ栽培の球根価格暴落」で不況に陥ったし、その100年後は「ヒヤシンス・バブル」・・・ハナハダしい・・・「球根一個」で「豪邸」が建った・・・そしてオランダ沖の「ガス採掘発掘」で「怠け者不況」に陥った国・・・?「オランダ病」の大不況(1980年代前半)・・・「社会福祉制度」が国家財政を圧迫・・・?・・・モンダイは「高度な社会福祉制度」ではなく・・・投機的な「財源」を当てにする「意識の問題」である・・・
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 原文
宇田川榕菴 - Wikipedia

宇田川家三代(おかやま人物往来)