398日目・・・モゥ、08年の1月9日ですか・・・ハヤイなァ〜ッ・・・「世界の書物・紀田潤一郎・新潮社・昭和52(1977)年発行」を古本屋で買って目を通してみた。ほとんど知っている「世界の著作の紹介とその批評」だが、読んでみて「本」に対する読みかたの「立場」、「姿勢」が面白いので・・・以下抜粋してみた・・・

naie2008-01-09


 英雄伝説・「イーリアス」は「女を発端とした争い」、「オデュッセイア」は「老兵の帰還」・・・虚しき営為・・・「そこには無限大の高揚がある。死と対峙する英雄達の勇敢さ、崇高さ、一途な友情、ちっぽけなモラルをよせつけない愛情の念・・・それがトータルとしての愚行としかなりえないならばやむをえない」
 ボクのコトバ・・・「愚行」も止む得ないのが「人間」らしい・・・

 天象と人事・「易経」・・・世故たけた草(めどき・蓍=廾+老+日=筮竹の材料)・・・「老人が世故にたけているように、この草はすべてを知っている」・・・目に見えぬ法則・・・
 ボクのコトバ・・・「占いの原書」だよnネッ。歳をとらないと「世故」もワカラン、と言うわけだけれど、ドンダケ〜ッ、歳とりゃぁイイんだか・・・ネッ・・・

 日本人の聖書・「論語」・・・忘却と罵倒の中から・・・中国への逆輸出・・・「論語」は西洋人にも親しまれているが、現在この書物を最も理解し、真髄を掴んでいるのは「日本人(?)」である・・・らしい。
 ボクのコトバ・・・「論語読みの論語知らず」って、「論語」は高校時代に漢文で習ったぐらいだけれど、きっと、「論語的日本人」が無意識的に「日本人の倫理道徳規範」になっているんだろうな。でも、この本は1977年発行のモノ・・・インモラル・・・時代は「政治屋」も「金貸屋」もたいしたオカワリなさそうだ。

 プシュケの探求・「ソクラテスの弁明」・・・アテナイ魔女狩り・・・真の自己とは何か・・・無知を知っている自分自身・・・
 ボクのコトバ・・・「ソクラテス」、ジジィの癖に青臭いコト言っていたんだろうな・・・毒を仰ぐくらいなら、モウ少し生きて何かできたんじゃぁないのかな。

 民を貴しと為す「孟子」・・・知識人の責任・・・未来の歴史に責任を取らねばならぬ・・・体制変革の思想・・・「人民は最も貴いものであり、国家はその下にある。君主はさらに軽いものにすぎない・・・」
 ボクのコトバ・・・「孟子」、「エゴな知識人」が「責任」をとるとは思えないがネッ・・・「知識」を切り売りしているヤツが殆どだし・・・

 書物の中の書物・「聖書」・・・写本をめぐるあらそい・・・「自然は一巻の書物であり、神がその著者である(ウィリアム・ハーヴェィ)」・・・悠久な人類の歴史と、その理知と情念を、要するに人間の営為を記録した書物ーーソレが聖書である。
 ボクのコトバ・・・「聖書」は読んでみる「価値」はあるとは思うけれどね・・・理知か情念かは知らないが「人間の物語」として・・・

 天地を秩序づける・「史記」・・・君主の道化役・・・風粛々として・・・「詩は志であるというが史もまた志である」・・・往時を述べて来者を思う・・・「利はまことに乱の始なり」・・・
 ボクのコトバ・・・「司馬遷」、武田泰淳の著書は読んで見るべきダョ、なっ。

 煩悩即菩薩・「大乗仏教」・・・存在について・・・「もともとオリジナルな形態における仏教は存在の自覚に関する一思考(境地)にすぎないのであって、他の宗教のように超越者の預言(予言)を体して法を宣布するといった性格のものではない。むしろ、それはあくまで個我の体得すべき認識であるから、ロゴスによる伝達を不可能とし、これを排除する」・・・一切は空なり・・・小乗仏教時代、その特徴は「一切の法は有なり」であった。
 ボクのコトバ・・・「空」なら「ホトケ」はホットケ、かも・・・「有」なら「色」だからホットクワケにはいかないョ、なッ。

 熱砂の啓示・「コーラン(読誦する)」・・・法悦の苦行・・・解禁された翻訳・・・
 ボクのコトバ・・・「コーラン」をまもっているアラブの王族、貴族が「ハンドボールのルール」が守れない理由はハッキリしているョなッ。

 民族の悲劇・「ニーベルゲンの歌」・・・ドイツ民族の叙事詩・・・忠節の末路・・・「大儀名文で動かず、おのれの率直、かつ単純な衝動、意思で動くのが、この物語の登場人物の性格といえる」・・・「ヒロイズムも忠誠も、それが狭い民族の枠を超えぬ限り、武力を誘発し、アンチ・ヒューマニズムの悲劇に終わる」・・・
 ボクのコトバ・・・「民族」の「概念規定」に関してはハッキリさせた方がイイ・・・「民族」なんて何処にもイナイんだから。イルのは「人間」だけだろう、ッ・・・

 ”黄金の国”紹介・「東方見聞録」・・・シルク・ロードの旅・・・後宮の美女選び・・・
 ボクのコトバ・・・「マルコ」って、「母を訪ねて3000里」の坊やじゃなかったけ、ナッ。

 驚きの限り驚く・「千夜一夜物語」・・・淫欲の火はおさまらず・・・「私達は伝統的なイスラム文化について知る上での、いくつかのヒントをつかむことができる。たとえば回教徒のカカア天下ぶりである。それには経済的な根拠があるようだ。結婚にあたり、”持参金”を贈るのは新郎側であり、妻の財産権や遺産相続権もコーラン法によって保証されている・・・つまり夫婦平等というより、女性上位なのである」
 ボクのコトバ・・・「コーランの教え」と「アラビアンナイト」は何処で重なっているんだか・・・

 聖なる喜劇・「神曲」・・・地軸のインフェルノ・・・「作家の魂に炎を吹き込み、創作力をかきたてるのは女性である」・・・舞姫も糞尿地獄へ・・・舞姫タイス・・・
 ボクのコトバ・・・「タイスの瞑想」って好きだけれど、「舞姫タイス」とは違うョ、ナッ・・・臭いところで瞑想なんかできるわけがないし。

 乱世百年・「三国志演義」・・・いまは昔の語りぐさ・・・「英雄は消えても、名もなき民衆はのこる。これは逆説ではない。歴史とは民衆の塵塚にほかならないからだ」・・・中原に鹿を逐う・・・
 ボクのコトバ・・・コマッタな「邪馬台国卑弥呼」は・・・「魏」よりも「呉」・・・あるいは「燕」の「公孫氏」・・・

 官能の讃歌・「デカメロン」・・・鶯をつかんだ・・・本国と日本で禁書・・・ダンテの「神曲」に対して「人曲」といわれる。
 ボクのコトバ・・・「デカPie」が好きなのはオトコだろうな・・・

 春の巡礼・「カンタベリ物語」・・・「お后様、一般に、世間の女というものは、恋人に対しても、夫に対しても支配権あるいは主権をもつことを一番好みます」・・・役人作家の元祖、ジェフリー・チョーサー
 ボクのコトバ・・・「独裁敵な支配権力」を欲しいのはダレでもだろうかなッ?

 今夜はココまでにしておこう・・・オヤスミ・・・