381日目・・・「ボケのおバァちゃんが犬に助けられた」・・・以下2007年12月8日土曜日の「日刊スポーツ新聞」からの抜粋・・・

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 行方不明30時間、犬と抱き合い無事
 茨城県東海村認知症の女性(73)が5日朝から行方不明になり、約30時間後に、自宅から約5キロ離れた同県ひたちなか市の公園近くで無事保護されていたことが7日、分かった。茨城県ひたちなか西署によると、発見された女性の傍らには体長約1メートルの犬が、ぴったりと寄り添っていた。女性は、氷点下の屋外で一夜を過ごしたとみられ、同署は「犬の体温で凍死せず助かったのではないか」と話している。

 ひたちなか西署によると、女性は5日午前7時半すぎ、自宅で家族が姿を確認したのを最後に行方が分からなくなった。同日午後10時すぎに捜索願が出て、同署と消防団が捜索していた。

 6日午後1時ごろ、自宅から直線距離で約5キロ離れた、ひたちなか市東石川の公園近くの空き地で、犬を抱いて座っていた女性を通りかかった男性が発見。住所を尋ねても答えられなかったため、犬と一緒に同署に連れて行ったという。

 同署は捜索願が出ていた女性と確認。なかなか言葉が出ないため、約30時間の行動は確認できなかったが、薄手のセーターにジャンパー、ズボンという軽装だった女性に署員が「寒くなかった?」と声を掛けると「全然寒くなかった」。「暖かかった?」との問いには「うん」と答えたという。犬は署内でも寄り添い、ひざの上に乗るなど女性のそばを離れなかったという。

 同署は女性が屋外で一夜を過ごした可能性があるとし、「犬を抱いていたため毛布代わりとなり、体温低下が避けられ、凍死せずに助かったのではないか」としている。水戸地方気象台によると、ひたちなか市に隣接する水戸市では6日午前0時から同8時まで氷点下が続き、最低気温は氷点下2・1度だった。

 「飼っているの?」と聞かれた女性が「うん」と答えたため、同署は女性の犬と思い「犬も一緒です」と家族に伝えると、女性の家族は「犬は飼っていますが、今、ウチにいます」。女性が飼っている犬ではないことが判明したという。

 同署は「この犬、飼いませんか」と勧めたが、女性の家族は「1匹飼っていますから」とやんわり拒否。本来なら、この犬は拾得物として扱われ、飼い主が現れるなどしなければ“処分”されるところだったが、同署は首輪があることから飼育されている犬と判断。「感謝状を贈るわけにもいかない。“犬道上”の見地からの特例」とし発見場所近くで逃がした。犬は黒と白のまだら模様で雑種のオス。推定年齢は5〜6歳。署員が山盛りのペットフードを出すとペロリと平らげたという。
[2007年12月8日7時46分 紙面から]
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 「“犬道上”の見地からの特例」とし発見場所近くで逃がした。犬は黒と白のまだら模様で雑種のオス。推定年齢は5〜6歳」・・・おばぁちゃんを助けてくれた「犬」をまた「野良犬」にしてしまったんだろうか?・・・「女性の家族は「1匹飼っていますから」とやんわり拒否」・・・「ボケのおバァちゃん」、「彼女を助けた犬」に対して「家族」の「おもい」は「ドコ」にあるんだろう?・・・まさか、「厄介モノ」を助けた「お節介なイヌ」とは思ってはいないだろうなッ?!・・・