1454日目・・・「天上天下唯我独尊」・・・我は世界のうちで最もすぐれた者であるの意。釈迦が誕生するとすぐに、四方に七歩歩み、右手で天を指し、左手で地を指して唱えたといわれる詩句・・・釈尊は、生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言われた・・・


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「唯我独尊」とは、「唯だ、我、独(ひとり)として尊し」
 Holy am I alone throughout heaven and earth.
 I am my own Lord throughout heaven and earth.
 I consider myself as self-righteous.
(自分は唯我独尊タイプの人間である)
 Throughout heaven and earth, I alone am the honored one.
 In Heaven and Earth, only I am the one to be respected.
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 ウイッキペデア
  ↓
 唯我独尊
 釈迦が誕生した時に言った、とされる言葉
 釈迦は
 摩耶夫人の
 右脇から生まれたとされるが、その直後に
 七歩歩いて
 右手で天を指し、
 左手で地をさして
 「天上天下唯我独尊」
 と言った、という伝説
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 「天上天下唯我独尊」は、
 釈迦が言ったのではない。
 釈迦以前に出世したといわれる
 過去七仏
 第一仏である
 毘婆尸仏(びばし)が
 誕生した際に言ったとされる
 『大唐西域記』(646年成立)
 の中に記載されている、
 釈迦の誕生当時を伝える
 誕生偈と呼ばれる偈文には、
  ↓
 天上天下唯我独尊
 今茲而往生分已尽
 という一節が記されている。現代語に訳すと
 「全世界で私が一番尊い」という意味である。
  ↓
 釈迦の誕生を伝える仏典には、
 『佛本行集経』卷八・樹下誕生品下、
 『佛説太子瑞應本起経』卷上
 などがあるが、代表的な
 『修行本起経』卷上・菩薩降身品第二には、
  ↓
 天上天下唯我為尊
 三界皆苦吾当安之
 とあり、
 欲界・色界・無色界の
 三界の迷界にある
 衆生はすべて苦に悩んでいる。
 私はこの苦の衆生
 安んずるために誕生したのだから、
 尊いのであると言う。
 ところが残存する
 パーリ仏典はやはり
 大乗仏教の影響を受けており、
 『大唐西域記』と同じように、
 釈迦自身の解脱という点で尊いとしている。
 この
 「利他」の面で尊いとするのか、
 解脱という
 「利自」の面で尊いとするのかに、
 時代による釈迦観の違いが現れている。
  ↓↑
 「毗婆尸菩薩當其生時
  從右脇出 專念不亂
  從右脇出 墮地行七歩
  無人扶侍 遍觀四方
  擧手而言 天上天下唯我爲尊」
 (『長阿含経』)
  ↓↑
 「到四月八日夜明星出時。
  化從右脇生墮地。
  即行七歩。
  擧右手住而言。
  天上天下。唯我爲尊。」
 (『仏説太子瑞応本起経』)
 などにおいては、
 明らかに
 釈迦の誕生譚となっている
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 「自分という存在は
  誰にも
  変わることのできない人間として、
  生まれており、
  この命のまま
  尊い
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 ・・・「唯、我、独、尊」・・・ただ、我、独逸を尊ぶ・・・