1357日目・・・「鏡の中のアリス」・・・「魔鏡!?」 of 「卑弥呼」・・・「魔鏡!?」・・・

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 「銅鐸・銅鏡・前方後円墳」へのボクの妄想の「家頁」デス・・・
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ーーーーー↓NHKニュース
 「卑弥呼」の「魔鏡」の機能・・・?
 三角縁神獣鏡に「魔鏡現象」 最新技術で判明
 1月29日 18時35分・NHKニュース
 古墳から出土した古代の鏡、「三角縁神獣鏡」を復元して光を当てると、反射した光が裏に描かれたものと同じ文様を映し出す現象が起きることを、京都国立博物館などの研究グループが明らかにしました。
研究者は、当時の権力者が神秘的な鏡を使い権威を高めたのではないかと注目しています。
 京都国立博物館村上隆学芸部長などの研究グループは、古代の鏡の三角縁神獣鏡が、作られた当時、どのような性質を持っていたのか調べました。
 発掘された実物はさびついてほとんど光を反射せず、磨くこともできないため、比較的保存状態のいい愛知県犬山市にある「東之宮古墳」から出土した三角縁神獣鏡にレーザー光線を当てて、形を精密に計測しました。
 そのうえで、実際と同じ銅などを使い、3Dプリンターと呼ばれる装置で複製し、表面を磨いて、作られた当時の姿に仕上げました。これに太陽の光などを当てると、反射した光が、鏡の裏に描かれた物と同じ文様を映し出すことが分かりました。
この現象は「魔鏡現象」と呼ばれ、鏡にごく薄い部分と厚い部分があることで、反射面にごく僅かな凹凸ができて起きるとされています。魔鏡現象を起こす鏡は、最も古いものでは紀元前1世紀ごろ、古代中国の前漢の時代に作られたとみられる「透光鑑」と呼ばれる鏡が見つかっています。
 日本では江戸時代、キリシタンの人たちが、ひそかにキリストの像などを映す鏡を信仰に使っていたことが知られていますが、復元した古代の鏡でこの現象が確認されたのは初めてです。
.高度な技術が必要
 「魔鏡現象」は、鏡に光を当てたとき、反射した光が鏡の裏側の文様を映し出す現象です。
この現象が起きるようにするには、鏡の裏に立体的な文様を作ったうえで、光を反射する表の面を丁寧に磨きます。
表と裏の間の厚さが薄いところで1ミリ程度になるまで磨くと、文様のために分厚くなったところは、薄い部分よりもよく削れるようになり、1000分の1ミリ単位という、目では見えないごく僅かなくぼみができます。
 ここに光が当たると反射した光が収束し、壁などに投影したとき、裏の文様が映し出されるというわけです。
今回の研究成果について、国内でただ1か所、魔鏡現象が起きる鏡の制作を手がける京都市下京区の工房の職人、山本晃久さんは、「古代のことを想像するのは難しいですが、限られた道具で作るには高度な技術が必要で、すごいことだと思います。当時どういう目的でこの技術が生み出されたのか、興味深いです」と話しています。
最先端技術で鏡を復元
 今回の研究は、最先端の技術を使って古代の鏡を複製し、作られた当時の姿に復元して行われました。
 はじめに2枚の三角縁神獣鏡にレーザー光線を当て、形を精密に計測しました。
 また、もとの鏡を傷つけない方法で成分を詳しく分析し、使われた銅やすずなどの比率を明らかにしました。
 そのうえで、「3Dプリンター」と呼ばれる、立体的な物を指示どおりの形に作る装置を使い、計測したままの鏡を複製します。
さらに、姿を映す表の面を手で磨いて仕上げ、作られた当時の形や輝きを復元しました。
 これに光を当てると、鏡の裏の文様が映し出されることが分かったのです。
 研究を行った京都国立博物館村上隆学芸部長は、「古代の鏡の研究はこれまで文様を中心に行われてきたが、最新の技術を使うことで鏡の性質が分かり、新たな研究の方向性を提案できたと考えている」と話しています。
 「信仰や神話の源流につながる成果」
 三角縁神獣鏡は、3世紀を中心に作られた直径20センチ前後の青銅製の丸い鏡で、近畿地方を中心に初期の古墳などから出土しています。
 裏側は三角形で縁取られ、神や想像上の獣の文様が描かれていることから、この名で呼ばれています。中国の歴史書魏志倭人伝』には、邪馬台国の女王・卑弥呼が中国の皇帝から100枚の鏡を贈られたという記述があり、三角縁神獣鏡はこの鏡だとする説があります。 一方、これまで国内では500枚余りが出土していますが、中国では1枚も見つかっていないことから国内で作られたとする説もあり、論争が続いています。
 また、1つの鋳型から複数の鏡が作られるため、同じ文様の鏡が離れた場所の古墳から出土することがあり、鏡の分布を分析することで当時の権力構造などを明らかにする研究も進められてきました。今回の研究成果について、古代の鏡に詳しい大手前大学森下章司准教授は、「高度な技術で作られた神秘的な鏡を当時の権力者が祭りで使い、権威を高めたのではないか。鏡の用途を知る手がかりになる」と話しています。
 また、日本の宗教の歴史に詳しい国際日本文化研究センター名誉教授の山折哲雄さんは「日本人の信仰や神話の源流につながる成果だ」と評価し、鏡の用途については「魔鏡現象が起きる鏡で太陽を反射させ、人間の力を超えるものを感じさせる役割を果たしたのではないか」と話しています。
ーーーーー↑NHKニュース