1355日目・・・ナニを確認したいんだか、「ゆうちょ銀行」・・・母が死亡したコトでの「母の通帳相続」で、「母の本籍」がある、ここの町役場での「戸籍謄本」が必要だというので「1・戸籍謄本」を取得したら、「法的改正前の旧い戸籍謄本が必要だ」と言う。この「2・改正前の戸籍謄本」を取得したら、以前、母がこの町に「3・移籍する前の町の戸籍謄本が必要だ」と言う。それで今日は子供時代に過ごした町役場へ出かけて、母がこの町に「3・移籍する前の戸籍謄本」を取得した・・・このタメにマルッと、朝から夕日が傾くまで一日を過ごし

 ・・・「母のナニ」を確認したいのか「ゆうちょ銀行」・・・?
 ボクが育った故郷、山間部に存在していても過っては活気と賑わいのあった炭鉱町・・・雪に埋もれ、ヒッソリしていた。ムカシは立ち並んだ長屋の煙突から黒い煙をモクモクと吐き出して、降り積もった白い雪を煤けさしていた光景はなかった。ミンナ、今現在、高騰している「灯油」で「ストーブ」を燃やしているらしい。
 ・・・街は寂びれているようだが、家屋はカラフルでモダンに立ち並んでいる。それにしても農地も無い山間部のココに住んでいる「ヒトビト」はどんな職業で生計を立てているのか・・・
 幼少年時代の子供から高校時代には、本線から外れた支線の汽車が通って、石炭を積み出し、街の人々を都会へ吐き出したり戻したりしていたのだが、その鉄道駅は無い。その駅の場所にはカラフルな鉄骨を屋根に突き出したバス停の休憩室と、意外と綺麗なトイレが存在していた・・・隣の街から一時間に一本のバス・・・ボクを含めて乗客は3人・・・
 この駅前には当時、町一番のカネモチであったらしい本と玩具、それに化粧品などを売っていた雑貨店があったのだが、2階建ての派手なオレンジ色のレンガの建物は、可愛らしい絵が描かれているシャッターが閉め降ろされ、その前の空間の歩道は未だ除雪されずに雪が積もったまま、シャッターに寄り添って建物の入り口を塞いでいた。積もった雪の背丈より少し高い場所にあるシャッターポストの穴が淋しく見捨てられたように萎えた茶封筒を銜えていた・・・
 その隣は電気屋さんなのか、まったく人通りが無い街に向けられたスピーカーからは歌謡曲(演歌・怨歌?)が流れていた・・・
 この町の本屋といえば、もう一軒あったのだが、少年時代に何度も何度も立ち読みをする為に足を運んだ本屋、そして少年月刊雑誌が発売される日の放課後には急いで、その本屋に向かった・・・今は金物屋になってしまったらしい・・・
 ・・・いずれの町役場の担当者は懇切で、親切であった・・・もちろん、「ゆうちょ銀行」のヒトも、であるのだが・・・