789日目・・・また、盗まれた、のかな・・・昨日の雨上がりの早朝、外に出てみると「ボクの赤い自転車」が駐輪していた住んでる家の前からなくなっていた。

 去年は店の前に駐輪していたボクの「銀色の自転車」が盗まれ、同じ場所に長い間放置されてパンクしていた「他人の自転車」を修理して代用(?)として使用させて貰っていた。
 だが、その「他人の自転車」での買い物途中、「お巡りさん」に尋問され、御用となって始末書を書かされ「ぬすっ人」になってしまった・・・
 その後「ドンキホーテ(雑貨店)」でなけなしの金をハタいて「赤い色の自転車」を買って使用していたのだが・・・またもや、「ボクの自転車」が消えてしまった。「運」が悪いのか、「ツイて」いないのか・・・未だ生きているボクの人生、塞翁が馬・・・
 「ボクの赤い自転車」には住所も名前も記載し、「盗難登録」も、もちろん、カギもし、買い物籠駕籠も自前で設置した「ボクの私有財産」、「自分自身には原則は当てはめず」で、「法以外」のところで「社会生活の鉄則」は動いている・・・きっと行方不明のまま・・・ナニがあっても日常生活であるな・・・
 ボクの「所有した自転車」が盗難にあったのを数えてみると、今回で5回目くらい・・・またもやイタリア映画の「自転車泥棒」を思い出す・・・東北地震で報道されていた「修理無料の自転車屋さん」も思い出した・・・ボクの「赤い自転車」、ダレかの役には立っているのだろう・・・盗難届けはヤメておこう。罪人が増えるだけだし・・・きっと「社会的」には「共有財産」なんだろう・・・
 それでも「ボクの私有財産」に執着、アメリカに行ってしまったユリちゃんとマリちゃんからお店のママさんが預かっている「自転車」を借りて放置自転車が多い地下鉄の入り口や、放置自転車が多い場所を捜してみたけれど、ボクの居住する周囲800メートル圏内では「ボクの赤い自転車」は発見できず、の徒労の一日・・・でした。
 地震津波原発爆発放射線汚染事故・・・緊急時には、みんなの「生活の絆」に必要なモノは「共有財産」としての兆しが見えもしたけれど・・・政府、電力会社はもとより、財界、金融、産業界、そしてヒトビトは「私有財産追求」の「利害エゴの執着」を原点に蠢き出している・・・
 「カネ」がないとどうしょうもない「ルネッサンス」の待望だけれど、天災、人災時から生き残った「命」と、その「絆」は、「カネの力」ではなかったョ、なッ、あっても、なくても、「カミに記録された数字」、単なる「生活の道具」だけれども・・・「交換手段=交換価値」・・・この社会の延長では「カネに記録された数字の世の中」・・・蓄積されたカネは「潜在的な使用価値」で、これを人間の意識として操るのは「支配権力の意識」である・・・原発作業員として汚染地区で募集、一日42万円の日当に群がるのは当然であるカナッ。
 とにかく、共有財産の「赤い自転車」を元の場所に戻しておいてくれるコトを願う・・・