678日目・・・七夕・たなばた・タナバタ・77・七拾七・・・ボクの「小説の部分」です。次の「HP http://www1.odn.ne.jp/~haa98940/hime/hime77.htm 」へ、よろしかったらご訪問ください。
木花之咲夜姫(七夕)・『乞食』字源・(1)
「おはよう。昨夜、眠れたかな」
「ええ、布団に入ってしばらくはまだドキドキしていたけれど」
「いや、俺もだ」
「思いもしない意外な展開になっちゃったモノ」
「そうだな。ヤマタイ国の位置、本当かな、と考えたりしてさ」
「冷静になって考えれば『魏志・倭人伝』の『邪馬台』の『卑弥呼と壱与』は西暦239年から266年の人物の記録。古天文学者の斉藤国冶氏はもし卑弥呼の死亡が日食と関係あるなら248年9月5日の日食の時だろう、とおっしゃっている」
「ほう。『古事記』の『天の岩戸隠れ』の日食説だな」
「ええ。『古事記』の成立は西暦712年だから、約464年間の差がある。だから、『古事記』を編集した彼自身にも『ヤマタイ国』の位置は定かではなかったハズだろうけれども、って」
「まあ、そういう事だろうけれど、情報は今より確かなモノがあったハズだ」
「そう、そう言う事よねっ。『太安萬侶』は膨大な漢籍を読んでいた、と思われるし、当時の日本に残っていた古文書にも目をとおしていたハズよねッ」
「そうだろうな」
「それに、『古事記』の漢字分解だって、意図的に漢字を選び、操作したとしてもあれだけの地理的地名が合致し、中国の歴史的な記録と合致するのはやはり『太安萬侶』の『文字霊』の所産だわ」
「そうだな」
「彼の知識、それを裏づけるモノは『古事記』そのものよ」
「うん、まさにだ。とにかく、神世『七代』の対なる『伊邪那岐、伊邪那美』と『諌早』、興奮したナッ、昨夜は・・・」
「私も頭が熱くなったわ。諌早・・・それに、その数字の『七代』の七はすごく重要な数字だわよねっ」
「死んだら初七日で、その七日の七倍数は四十九日で、この期間は死者の魂がまだウロウロしている。宗派によっては七日の五倍数の三十五日。これはおよその航海期間の日数じゃないかな。・・・それに七夕は七月七日だし」
「ソレ、まさに、そうよ。初七日、四十九日、三十五日。そして『七(ナナ)』は『七夕(タナバタ)』のタナで、『夕(ユウ)』はバタ、ハタで、『牽牛と織り姫』の物語。とにかく数字が重なる月日は特別な意味があるわ」
「ニュアンス的に、七夕はお盆と同じだな」
「そうね。『伊邪那岐の命、伊邪那美の命』の『黄泉の国』での出会いとダブッているし、『須佐之男と天照大神』の対立とも関連しているみたいだし、最大のポイントは『木花之咲夜姫と邇邇芸之命』の話なのよねっ」
「ふーん」
「漢和辞典を見ると七夕は、中国古代の貴州省は楚国の『荊楚歳時記』に『乞巧奠(キツコウデン)』は手芸、織物が巧みになる事を祈る祭り、とあり、『乞命(キツメイ)』は命乞、『乞盟』は敵に仲直りを求める、盟約の時に神にその事情を申し上げる、『乞骸(キツガイ)』は自分の骸骨をもらい受け郷土に帰り埋葬する、で官職を辞退する意味。『乞骸骨』の故事があるわ」
「『乞』は漢字分解で神差し(ノ一)の乙で、壱与だから『乞巧奠(キツコウデン)』は壱与は神に仕える巧みな決定者、奠は八の酉の一の人で、木津の興伝、皇伝で、『熊伝』は熊祖の伝えに香典だわ。『乞命(キツメイ)』は壱与の命(ミコト)で、木津の冥福、『乞盟』は壱与が国々と盟約、同盟、盟は日と月が、皿に載るで、烏と卯の同盟、あるいは日の継ぎは月のサラで、木津の盟約。『乞骸骨(キツガイコツ)』は、卑弥呼の女王辞退か、傷が(芽)遺骨は卑弥呼!、殺されたのかな?・・・木津の害忽(ガイコツ)、苅骨(ガイコツ)で、壱与が死んだ卑弥呼の骨をもらい受けるだな」
「そう。乞食(コジキ)=姑時期=『古事記(コジキ)』で意味深長よ。乞食は神差しの壱に乞う、同盟の艮=北東、坤=南西の献、根、紺、金=禽=酉等のクニ。これは壱与の時期。フルコトのフミなんって言ってもダメよねっ」
「七夕は、死者に逢う時季か、弔う時季で、同時に争いが収まった事を喜び祭る日なんだ。すると地理的な示唆は始(シ)の者に逢うで、ヤマタイ国に逢うだ」
「凄く鋭い!おじさん、まさにそうだわ」
「違うのは雨が降るかどうかだな」
「そうだわね。雨は天、来るかどうかは運次第で、運は雲(クモ)で、クニの『乞盟』にしたら阿蘇山を中心にした北東の寅卯、宇佐か、南西の未申、天草、献の熊襲だわ。まさに前に解明した結城で、岐を結べ・・・」
「結ぶ城だな」
「地理的には結んだ直線上に重要な場所が存在しているわ」
「ほう。例えば?」
「日本地図を広げるから、おじさん、確認して。・・・茨城の結城、広島の柚木、湯来の西の延長に壱岐島、東に水戸」
「・・・あるな」
「長崎の柚木、諌早、有家、有明、鹿児島の有明の延長に対馬」
「・・・うん」
「徳島の由岐、大分の柚の木、佐賀の有明の延長線上に五島列島。徳島の由岐、広島の由宇の延長に対馬」
「・・・ある、ある」
「広島の湯来、佐賀の宇木の延長線上に五島列島」
「・・・あるな」
「それに『横島?』は長崎北松浦半島の北西にあり、『横島?』は広島県の呉の南西にある。『横島?』は長崎天草諸島の西にある。『横島?』と『横島?』、『横島?』と『横島?』、『横島?』と『横島?』、『横島?』と『横島?』を結ぶと逆台形になるわ」
「逆台形、ふーん」
「長崎の横島?、横島?の延長線上に対馬」
「・・・ある、ある」
「徳島の由岐、広島の由宇の延長線上に対馬」
「・・・うん」
「静岡の由比、広島の湯来、あるいは柚木の延長に対馬。静岡の由比と広島の由宇の直線上に奈良があり、福岡、唐津、鷹島、『横島』があるわ」
「確かに」
「これらを色々なパターンで結んでもかなり正確な平行線と、その枠内での直角三角形や、二等辺三角形になっているわ」
「これは、きっと地理上に意図的に壱与の『乞盟』の国々をあらわし、同類の地名を置いていく罫線上の図形じゃないのかな。ユカちゃんはどう考えるの?」
「まさにそうだと思うの。だって漢和辞典の『股(マタ)』の説明文、『直角三角形の直角を挟む二辺のうち、長い方の辺』で、直角を挟む二辺のうち、長い方の辺の示唆は、長崎、諌早の西、西彼杵半島と長崎半島の地形は逆L字形で、その西側は『角力灘』で、その沖は五島灘。そして、諌早と、島原半島の布津を南東に結べば『三角』の地名があり、その延長に八代があるわ。『三角』町には三角山があるけれど、これはやはり地図を見たら有明海、島原湾に面する熊本県と宇土半島の地形で、逆L字形だわ。天草諸島の不知火海に面する上島、下島の囲む地形も『三角』で、そこに『横島?』がある」
「直角を挟む二辺のうち、長い方の辺が『マタ』で、『ヤマタイ国』』か!・・・マタの逆はタマ・・・意は霊屋・・・霊廟」
「霊・・・そう、タマだわネッ。あるいは卑弥呼と壱与の『乞盟』の国々。それに多分、地名を二字にして美字をもって改めよ、との朝廷の勅令と関連があるはずだわ」
「なるほどナッ」
「現実的な物語の場所が何等かの政治的意図によって、わざと混乱させて解らなくしたのよ」
「ふーん」
「でも、『太安萬侶』は『文字霊』を駆使して解るようにしたのよ」
「だろうナッ。でも凄いな、この幾何学的なパターンは。飛行機が無い時代だから、これは天文学的な位置決定と三角測量法的な図形だろうな・・・まるで鳥瞰でもしなければ決して判らないナスカの図形以上のモノだ」
「そう、そして、太陽、月、星の観測こそ帝王学としての科学的基礎だったハズよね。七夕、きっとこの物語はあらゆる意味で重要だったんだわ」
「・・・七、七、四十九日は最期の弔いの日だ。モモエおばさん、あの世で何してるかな」
「・・・・」
「これは、意外と成仏してはいないかもナッ。俺達が謎を解くまではサッ・・・」
「うーん・・・それで、おじさん、更に私が発見した七夕のコトよ」
「よし、新たな発見は何だ?」
「問題でーす。問題は『七(ナナ)』を『タナ』とヨミ、『夕(ユウ)』を『バタ・ハタ』と何故、ヨムのか、です」
「うんッ・・・何故だ?」
「七夕(タナバタ)は、棚(タナ)と機(ハタ)の当て字で、布の織り機だわ」
「布、ナの巾。そうだな。でも当て字の理由がイマイチだな」
「おじさんがそう思うのも無理ないわ。意外と複雑なのよ、これが。当然、当て字には必ず根拠があるはず。当て字の根拠は、お祭りの始まる時間にあるのよ」
「祭りの始まる時間?」
「そう」
「・・・七夕は星が見えなくちゃあ、はじまらない、ナッ」
「そのとおりよ。夕方の酉(トリ)の時刻は七ッ半からボチボチと星がキラメキ出すわ。星祭りのセレモニーは七ッ半からなのよ。しかも、酉(トリ)の異音はユウよ。夕方、夕暮れの半ば。半は、ハンで旛(ハタ)や、八幡のハタで、バン」
「半(ナカ)ば。ふーん、なるほどな。・・・それでも、七がなぜタナなんだ?」
「さすが、おじさん。食い下がるわねっ。占い師ならば、方角、どう考える?」
「なんだ、俺の商売に関係あるのか?」
「まさに、そのとおり。酉の方角は?」
「十二支の酉の方角は、西で兌(ダ)、八卦ならば、沢、秋、少女。兌下兌上(ダカダショウ)は、心、正しければ事、全てが成就する卦、と判断する」
「さすが、おじさん。尊敬しちゃうわ。漢和辞典のここをみてヨッ、おじさん」
「どこだ・・・」
「ここ、ここ。ここには『文字霊』と、古代史解決の全ての文字どおりの鍵(カギ)があるのよ」
「・・・カギ?」
「よむわねっ。『兌(ダ)は異音で、タイ、デ、エツ、エチ、エイとよみ、悦(ヨロコ)ぶ、換(カ)える、集(アツ)まる、通(トオ)る、直(ナオ)し、真っすぐ、穴(アナ)、鋭(スルド)い、などとよんで、その意味があるの」
「台(ダイ)、妥(ダ)、越(エツ)、愛知(エチ)、英(エイ)か。地名だな、これは」
「鋭いわ、おじさん」
「妥はこれにイと合字で、(イ+妥)国の字が問題になったりもしているけれど」
「(イ+妥)国は明らかに倭国だよな」
「私もそう思うわ。兌の解字、会意には、『八は開くと、口(クチ)と、人の合字で、人が口を開いて喜び笑う意を表す』とあるわ。『八』は蜂、鉢、椀、恥。『開く』は平く、比良区、甲斐。『口』は九治、九を治めるは苦地。『人』は日都、日兎、肥都。『喜び』は吉備、紀・肥で、吉の壹=壱の国。『笑う』は羽・螺(ワ・ラ=稿)・宇。字は竹で丈、長、継ぎの人。口(クチ)が国(クニ)なら、ハチのクニのヒト、開く、国の人」
「八幡の国の人が、兌(ダ)なのか、それで、七は?・・・七+一=八か?」
「うまい、そのとおり。八国の連合。対馬、一大、末盧、伊都、奴、投馬、邪馬台の七ケ国に、プラス『出水』だと思うわ」
「出水か、その北に『水俣』で、水を分ける境界の南の国だ。じゃあ、数字の七は卑弥呼か?プラス一で八満になった。問題は『九』だな」
「ゴ推察のとおりで、九(キュウ)は狗奴国の『卑弥弓(キュウ)呼』だけれど、関係は複雑。とにかく七の漢字を検討すると、棚(タナ)の同音異字に・・・」
タナ=柵(サク)=店(テン・ミセ)=七(ナナ・シチ)=架(カ・タナ)
册 天 壬瀬 質 化
咲 填 ナナをカケる=7×7 =四拾九
削 添 ナナが添削(テンサク)の7は 四拾九
割 天 册=天咲く 詞重句
咲夜姫の死重苦
↓
詞重句=削除加減して字句を調える
四拾九=シ・ジュウ・キュウ
始の 中の 宮(九=仇=阿多)
↓
女の台 長の アタ
壱の 那珂の 宮=一の宮
長 飴・・・壱の宮
ナナが添削(テンサク)の5は参拾五
↓
参拾五=纂重語=ミツ・ジュウ・ゴ
=水の子=御津の中の 娯
三人の長の 子
壬人の長の 子
水の江の長の 語
七ッ半=兌=換える、直す=棚 卸=店 卸=天降ろし=酉の刻
瑟 幡 タナ タナ=架 機 ↓
↓ ↓
七=匕(カ・ケ・ヒン・ビン)・・・・・七ッ・・・・・・半=夕暮=夕・・呉
七=匕は七の変化の字=カ=架(タナ)=七(タナ) 旛・幡=バタ=圃
七夕=七ッ半=酉の刻=夕暮半(ナカ)ば=兌=店卸=天禦は囗(国)の甫(始)
↓
半=(ハン・ナカば)=八+牛=八+牛{ノ一+十(壱拾)}
↓ ノ一=カンザシ=簪(竹+牙+牙+日)
↓ =髪差し=神挿し=神指し=櫛=駆使=句誌
ハン= 幡 旛=磐幡般伴絆氾坂判凡犯叛釆斑飯範・・・
ハタ=機圃幡秦旗畑側畠将旛=端(立+山+而)
↓ 建 三 志賀(鹿=王)
ナカ+ば=(中・那珂・那賀)+(場・芭・婆)
場=土(拾+一)+日+勿=都の卑はカツ(ブツ・モチ)
↓ 葛 布津 餅
芭=艸+巴=クサカの都は母の荏=日下の戸は喪の会
↓ ト モ エ ト モ エ
婆=水+皮+女=御津の卑(妃・一=始め=箸女)の女
↓
ヒ=カワ=河(ガ)・川(セン)・革(カク)
衙=芽 選=箋 劃=額=ヒタイ=卑弥呼の台
↓
詩文の才女=額田王
「・・・ねっ、七は、七でなく『匕(カ)』なのよ。『匕』=カは、高架線の架(カ)で、架(タナ)なのよ。しかも『匕』は変化する意味で、夕暮れ七ッ半は夜の闇に変化していくボンヤリした曖昧な時間帯なのよ。七=匕(カ)=架」
「ふふふーんだ。七面倒臭い、だな」
「だって、その七面倒臭いの字源だもの。七面鳥は顔色が変化する鳥だわッ。そして、楚辞の七諌(シチカン)、七宿は東西南北の四方、天球の二十八宿の星座、と言う言葉もあるわ。おじさんの占いでしょう、ッ」
「まさに『宿曜経』は7×4=28の七宿だな」
「しかも長崎島原の眉山の隣に『七面山』があるのよっ。地図を見て、おじさん」
「七面山か・・・なるほど、納得したけれど、騙されたみたいだな。とにかく七夕(シチユウ)はタナバタ、ヤマタイ国の始まりの祭りなのか?」
「そう。一の宮は、織り姫の宮でしょう。それにね、すっごく面白いのよ」
「何が?」
「兌(ダ)なの。兌(ダ)は、悦楽(エツラク)の悦で、悦び。悦喜、悦色、悦服、悦目、悦予、おじさんの好きな歌、よく鼻づさんでいるじゃない」
「フンフン。ブルーパールの霧が降り、貝になっていた。アトはオボロ、アトはオボロ、ああ、今宵またすすり泣く、恍惚のブルースよ、か。『恍惚のブルース』」
「それそれ、悦楽のブルースじゃなかったんだ。とにかく、それ、兌(ダ)は、悦楽の悦(エツ)で、イチとよむのよ。しかも恍惚は、心の光=甲(コウ)と勿の心で、箇々鷺(ココロ)の妃加里(ヒカリ)、彫れる、掘れるだわ」
「イチ、位置を与える・・・壱与、木江の珂津(カツ)の拠は虎の露だ」
「そう、そうなの。イチヨなのよ。あのヤマタイ国の卑弥呼と、その宗女、壱与。しかも歌っている歌手の『青江三奈』の名前」
「それが、何なんだ?」
「青江は、青が主は月、江が水の工で、御津の喉(ノド)の匠(タクミ)。三奈の三は、讃(サン)で言葉の賛美、奈は、一(ハジメ)の、人に、示す、デショウ」
「・・・ふーん。なるほど、漢字分解か・・・これはマイッタな」
「この兌(ダ)を更に整理すると・・・」
酉=方角は西(セイ・サイ・ニシ・アキ・シ)、兌(ダ)、白虎(ビャクコ)
酉の解字:弓(=鳥)+巣=鳥の巣(栖・棲)
西人=春秋時代は周の都の人々。宋代には西夏の人々
西府=太宰府の別名
五行=金(キン・コン・カネ)=庚(コウ・キョウ・ヨワイ)・辛(シン・カラ)
五音=商(ショウ・アキナ=秋那)=八音の一・金属楽器
五星=太白(タイハク=台柏)=金星
=宵(ショウ・よひ=夜更け)、明けの明星
八卦=沢・秋・少女 好=佳=良=酔=善=全=亦=股
沢=サハ=澤=茶話=左話=左輪=早吾
=佐波=佐波・遅姫=娑播(幡=ホン)・姫=沙本・姫
=タク=鐸=託宅卓択拓托濯琢啄擢柘
=炊く=焚く=匠(タクミ)=斤=工
澤=水(スイ・みづ)+睾=(网=四)+幸=辜=古+辛=十+口+立+十)
山水=三密 辜=コウ=甲(木江)=姑が辰 中=長の国を建て住
古+辛=シン=辰=東南東、朝、蠍、大火、なかご星
東南東(辰己)にシンの姫の王朝、カツ(蠍)の大妃が那珂を護
网=モウ=妄(死んだ女)=ボウ=妨(女の方)=姆・姥・媽のウ=母卯
四=シ=始(女の台)=姿=嗣ぎの女=姉=女の壱=祇=示す氏=ヨム
沢=水(スイ・みづ)+尺(シャク・ジャク)
= 帥 御津の シャク=借=人は昔
粋 蜜=密 昔=ムカシ=艸(クサ)+一+日(ヒ=妃=姫)
コメのキュウのトは瑞 クサカの始めのヒメ
勺=ヒシャク=勹(ホウ=包む=泡)+ゝ(一)
ミツに包まれた己は一
錫=金(カ=花)+日(ヒ=妃=姫)+勿(カツ)
「カツは卑弥呼だな・・・」
「だ、とおもうわ。カツは姐と姉の字があるわ。イチも懸けているのよね・・・」
勿=ブツ=物・仏・佛
=フツ=布津・斧都・夫津・釜津(釜の御津=釜山?)
=カツ=且・克・葛・勝つ・轄
=なかれ(ル)=那日留=那賀琉=名賀瑠=長屡=茄珂の流(御津の皇・津女)
「話は跳ぶけれど、『古事記』の字の選択、世界史的にみると何か、凄い関連性を持たせているみたいなのよ。ザーット、世界史年表で中国の国や人物の漢字をみると『古事記』に出て来る重要な漢字と重なるのよ」
「世界史か」
「だって。中国に起こった『金』と言う国なんだけれども、『金』は『女真(ジョシン』、あるいは『ジュルチン』、『女直(ジョチョク)』族と呼ばれているの。この国、『完顔氏』の建国なのよ。随、唐の時、その種族は中国東北で『靺鞨(マッカツ)』と呼ばれていたのよ」
「女の真か。そう言えば高校の世界史で習ったな」
「それよ、種族の名前、似ていないこと。女真は漢字分解すれば、まさに『女の十(中)の目の一の人』の種族だわ」
「ふーん、トメ、ヨメは害と破だな」
「?・・・靺鞨は後の震国、渤海の場所と重なっている。渤海国の王朝は高句麗一族の『大氏』なんだけれども、王朝成立以前から『渤海』の地名は現在の『天津(テンシン)』あたりにあり、現在も山東半島と遼東半島に囲まれた内海をさすわ。この『渤海』の地名が何故『渤海国』の国名になったのか、今のところ色んな研究文献を読んでみたけれどわからないの。でも『渤海』と『天津』、臭いわ。だって天津(テンシン)は、アマのツで、海女の津。同音異字なら・・・」
天津=テンシン テンシン アマツ
↓↓ ↓↓ ↓↓
転 身=車+云+身・転 進=車+云+隹+辷 ・海女都
天 心=天の心 ・天 真=二+人+十+目+一+人・尼 都
「・・・岡倉天心は日本人のココロか・・・」
「?・・・とにかく、車はシャ、クルマとよみ、・・・」
車 娑、 奢、 捨、 写・・・
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
来る間 水の少女、大の者、主を捨て、倭を与(アタ=阿多)える
狗瑠真=イヌク・オウトメル・マコト
琥瑠間=オウトラ・オウトメル・アイダ
玖瑠摩=オウヒサシク・オウトメル・マダレハヤシテ
久留米=来る女(壱与)=工屡女(匠婁女=巫)=苦留女(卑弥呼)
「ふーん。手相見と天津甘栗の屋台、何故か神社の境内で見かけるな」
「甘い栗、支那の天津栗・・・そう言えば、そうねッ」
「子供のころ、よく真似したよ。アマイ栗、シナのテンシン栗、ってサ」
「すごく、暗示的だわ。アマ(天)、イ(易)、ニシ(西)のキ(姫)、シ(始)、ナ(那)の天津は西の岐・・・」
「なるほど。『渤海』の国名は、天津地域の人々と関係ありだな。靺鞨は革(カワ)+マツと、カツで、渤海は水(ミズ)+ボツと、マイか」
「そう、靺(マツ)は『足首をかくす革の靴下』」
「アシのクビを隠す側に屈した、だ!」
「カワのスエなら須恵、据、末で、カのワの主の屍は中の国。鞨(カツ)は革靴。カのワの日(卑)の勿、且、葛、勝。渤(ボツ)は水の勃興で、水の中の子の力。海はウミで、水の毎(マイ)で神挿しの母(ハハ)、ボウ、モウ、あるいは毋(ナカレ)だわ」
「須恵のカツトメと、水幾の邑は、毎(マイ)、米(コメ)で、子女だな」
「靺鞨は五代以後、その支族が女真と呼ばれ、北宋の末、完顔氏が建国し、金となって、遼、北宋を倒し、華北一帯から中原を領有し、その後、元に滅ぼされたの。そして、その後、一族の満州族が清朝を起こしたのよ。おじさん、完顔氏の名前も、何か臭いと思わない」
「完顔氏・・・何が?」
「姓名からくる血族関係。戦前、日本がテコ入れし清の王族を懐柔し満州国を創り、植民地化したコト」
「日本と満州族の古代からのつながりを、か?」
「ええ。完顔は、烏(ウ)=日の元は彦の頁で、字分解すると・・・」
宀+ 二+ 人+ 彦+ 頁(ケツ=欠=アキ)
↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓
ウを ツグ、ヒト、ヒコはケツ(アキ)
「烏丸(ウガン=烏桓)族も、日の丸でしょうッ・・・とにかく、漢字からだけの単なる推理なんだけれども。清朝も水の青で、漢和辞典では金漢は、天の川のコトと書かれているわ。普通は銀河、漢河と言うでしょう」
「そうだな。漢は漢水で、銀河、天漢、銀漢とも言うな。金漢は知らなかったな」
「デ、しょう。任那の金官加羅国の金。清朝、金の歴史は、『金史』と呼ばれるモノがあり、百参拾五巻、元の順宗が『托克托(トクト)』に編集させたモノ、とあるわ・・・」
托克托(トクト)=手+ノ+七+十+口+人+手+ノ+兄(口人)
「一蓮托生・・・ふーん。トクト、それが?」
「この『托克托(トクト)』の名前も何か、倭の中津国と共通性を感じさせるわ」
「なるほど、托(ト)は、右手、ノ、七で七夕だな。それに克は十の国の人か」
「デ、しょう。でも、こんな類推は『古事記』だけに通用することだと思うけれども・・・よねッ。時代は西暦712年の産物だから」
「7+1+2・・・まさに、そうだが、十だな、コレは。とにかく、文字霊の方法論が普遍性を有するのは『古事記』と『万葉集』だけだろうナ。でも、安萬侶はそれ以前の古代史を意識して『古事記』を『文字霊』で書いた、だろう」
「そうね、話を戻して、兌の沢の字の尺(シャク)を分析すれば・・・」
尺=シャク
石=一+ノ(左=ナ+エ)+囗=壱の名は匠
爵=爪+四+艮+寸=津女の姆は魂の尊
ジャク
弱=ヨワイ=(弓+冫=氷)×2=布津の宮の妃
=与話意(倭・吾・環・琶)=与の輪の移
雀=スズメ=(少+隹)
=(珠洲・錫・鈴)+メ
メ=目・眼・女・芽・雌
雀=(少+ 隹)
セイ スイ=姓は水(=旧鳥)
ショウ スイ=升は帥(=垂)
若=(艸+ナ+口)=草の那の国
=ワカ=倭苛=和歌
苛=クサカ
=稚=禾酸飴=素阿女
軒桟雨=阿座女
沢=タク=托=匠=鐸=託宅卓択拓濯琢啄擢柘=炊く=焚く=匠(タク)
=サワ=澤=茶話=佐波=佐波・遅姫=娑播(幡=ホン)・姫=沙本・姫
=ショウ=井=鍬=商
秋=アキ=秋田=飽田=安芸=安岐=穐=空き=中
=シュウ=州=周=宗=拾=愁
少女=スクナメ=好くな目=女の子は駒那のマナコ=姐は・・工女
=ショウ=勝=省=升=匠(タクミ・・・・・・=巧み=工)
+
ジョ =汝=如=鋤=序(广+予)=真垂は、予(与)
兌の卦・・・兌換券は金券
兌下兌上(ダカダショウ)=心、正しければ事、全てが成就する卦
兌の異音
タイ=台=鯛=帯=太=大・・・
デ=出=手(五指)=山+山=山(サン)が重なる
=三が重なる=三重=御津江=壬江
エツ=越=謁
エチ=愛知
エイ=盈=嬰=栄=衛=英・・・
悦(ヨロコ)ぶ=喜ぶ=慶ぶ=歓ぶ
換(カ)える=蛙(月)=帰る=代える=変える
集(アツ)まる
通(トオ)る=徹=享=透
直(ナオ)し=猶=尚=十+目+乙(イツ=五=イチ=一)
長の女の壱=長目姫(佐保姫=沙本姫)
真(マ)っすぐ=間=魔摩麻磨痲=十+目+一+人
長の女の壱の人
穴(アナ)=孔=子は乙(イツ=?X=木の一の人)
鋭(スルド)い=巾(キン・カ)の喜び
=摺る土(都)=主(右手)は、奈良(習=ナラ=楢)の邑(ハ)
「ふーん。これは、どうやらヤマタイ国かな」
「ねッ。半信半疑だけれども材料が揃いすぎているでしょう」
「ホントウダナ・・・」
「・・・もう少し七を検討すると、七は、カ、ケ、ヒン、ビンの音を有する『匕』の字で、漢和辞典には、人の字を横にしたもので、意味は人が変化すること、変わること、化けること、とあり、『牝(メス)』を意味する、とあるわ。とすれば、七は、牝、メスの牛の字の変化」
「女は化けるか。確かにな。それで、メス牛の字の変化?」
「そう、変化するのは『牛』の字の形と、字の音」
「ウシ・・・音なら、ギュウ、チュウ、ゴだな」
「ええ」
「それで、字の形は・・・どう変化するのだ?」
「牛は字を分解すれば・・・」
牛=ノ一(カンザシ=簪)+十(一+ー=壱拾)
十=一桁の位を二桁に進(ー)
簪=竹(タケ=丈=長)+牙+牙(キバ=騎馬=木場)+日
騎=馬+一+丁+口・・・キバとキバ
「ふーん。そう言えば、昔、『琴姫、七変化』と言うテレビドラマがあったな」
「へーえ。『琴姫』なの」
「琴座はベガで、織姫様で、天の川を挟んで対峙しているのがワシ(鷲)座の彦星だ。彦星はアルタイルと呼ばれている。牽牛だ」
「織女(タナバタツメ)は、琴座のα星だわよね。七夕のお話は牽牛が彦星の牡ならば、織姫は牝だわ。そして天の橋は白鷺(しらさぎ)・・・彦星はワシ座で和史で、日本の歴史・・・」
「そうか、七変化の『琴姫』と、アルタイの和史か。牝牛の変化の知識がなければドラマは無理だな・・・ワシはギリシャ神話では、ガニメテという羊飼いの美少年をさらったゼウスの化身だ」
「ワシはゼウスの化身・・・話の輪は和史ってことなのッ」
「落窪(オチクボ)物語のクボの窪(ワ)はワだな。白鷹って隼(はやぶさ)のことだよな」
「隼人は九州、熊襲の同類の人々だった」
「白鳥もゼウスの化身だな、スパルタのレダの貞操を奪った時の」
「ヘ〜エッ・・・ゼウスって、やる事が汚くて、ズルイのね」
「神の中の神だからな。白鳥に変身ゼウスとレダの子供の双子がカストルとポルックスだ。2人はとても仲が良く、成長し、騎馬の名人としてカストルが、ボクシングのチャンピオンになったのがポルッスだった。で、戦場でカストルは死んでしまい、その死を悲しんだポルックスも死のうとしたが、ゼウスの血を受け継ぐ不死身の身体だったんだ。彼はゼウスに死を望み、その兄弟愛の固い絆を愛でて、兄弟として双子座にされたんだ」
「兄弟愛なの・・・」
「双子は古事記の大碓と小碓で、小碓はヤマトタケルだったな」
「そう、死んだのは大碓命だった。でも、弟の小碓に殺されたハナシだわ」
「ギリシャ神話の兄弟愛じゃないな。だがタケルの最期は白鳥への化身だった」
「・・・そうよね・・・でも日本の織姫、彦星は男女関係の恋愛だわよね」
「そうだが・・・ギリシャ神話ではオルフェはタテ琴の名人、エウリディケと結婚して夫婦だが、ある時、毒蛇にかまれてエウリュディケは死んでしまうんだ。それで夫のオルフェは死んでしまった愛する妻を取り戻そうと死の国へ行くんだ。そして、死神のハデスに会い、妻を返してくれ、と頼み込むが、拒否されるんだ。それで、オルフェはタテ琴を弾き鳴らして、ハデスをうならせ、彼の願いを聞き入れさせるんだ。だがハデスは彼に妻を地上に戻す条件を言い渡す。地上に出るまで、決して後ろを振り向くな、と。オルフェは妻の手を引き地上へ向うが、もうチョットで外の出口というところで、彼は後ろを振り向いてしまった。妻のエウリディケは再度死の国へ引き戻されてしまうんだ。悲嘆にくれたオルフェは、川に身を投げて自殺する。そして、ゼウスがオルフェのタテ琴を星座とした、と言うモノガタリなんだがな」
「まるで古事記のイザナミとイザナギのバリエーションだわッ」
「神話は類似しているよなッ・・・それに旧約聖書のロトの妻が振り向いてはダメ、と言う神のコトバを忘れて白い塩になってしまったのにも似ている」
「フ〜ン・・・振り向くな、って、振りカエルな、って・・・」
「・・・古事記を振り替えろって、ことかもサッ」
「モノガタリの、コトバの振り替え・・・なのね。それに、琴(コト)は、王と王が並び、そして今で、古都だわ・・・琴座のベガのα(アルファー)星が織姫ならば、女王が二人・・・牽牛はウシを牽く、ワシ座の彦星・・・」
「二人の女王の・・・古都か。琴は瑟(シツ)だな。すると、牛の漢字分解は、簪が、長、木場、それに日か。そして、場が、都の妃の始めは勿(ナカレ)、あるいは、ブツ、モチだな。・・・長髄彦、磯城の、日の、初め。ナカレは、中の霊。中の物(モノ)、仏(ホトケ)、あるいは、弗(フツ)は弓の人、布津(フツ)は那の巾(キン)の津。モチは餅(ヘイ)で、食はジキで、時期が並ぶ。持(ジ)は右手の中の壱の尊か」
「そう。別な読み方もあるけれど、そのとうりだわ」
「別な読み・・・カツで、且(カツ)と、カの津(ツ)か?」
「ええ、鳴かれ、泣かれで、キュウ。哭かれでコク。亡がれで、ボウ。流れで、リュウ。凪がれは、几(キ)の尿(ニョウ)が止(シ)で、機の屍は御津の始。凪はイザ那岐(ナギ)の那岐で、叢薙(クサナギ)の剣の薙。書籍=本を薙るだわ」
「キュウ、コウ、コク。求鈎克で、『孔明、泣いて馬謖を斬る』で『馬謖』は『婆織』だ。ボウ、リュウ、シ。妨留始で、『師が留まるを妨げる』は『幼常』で、『小さい力の常』、即ち、力の無い常=毎で、力の無い神挿しの母だ」
「女方留まる始め。この方法では色々なヨミが可能よ。そして『牝の字の変化法則』は『古事記』では原理となっているの。これが『字の形の変化の法則、1』よ」
「『字の形の変化の法則、1』か」
「そして、『字の音の変化の法則、2』で『牛』は、ギュウ、チュウ、ゴと変化。これを同音異字で、あげると・・・」
牛=ウ=胡得羽有芋雨宇迂卯菟鵜右烏兎
+
シ=師史氏姉死糸士砥茨刺柿子刺祇
姿斯始覗泗誌私歯支四脂梓嗣匙誌旨視至
嗜紫詞巳志漬市資司紙仕使思指施止祉肢
賜次自示枝試諮此仔伺屍孜獅
ギュウ=妓夫・・・ギユウ=犠牛、義勇・・・ギウ=擬有・義有
犠牲=殷の『湯』王が日照りの時、身を犠牲にして天に祈って雨乞
犠牲=犠 湯=ギユ
天=二+人・・祈=ネ+斤・・雨(ウ) ・・乞=ノ一(簪) +乙
↓
継の人 子の斤 壱の雲の水 髪(神)挿しの壱
キユウ=木邑、杞憂、喜憂、嬉遊
キュウ=球厩朽久究求丘臼給弓泣級救休旧
宮仇舅鳩吸九急窮及扱糾汲笈灸
チュウ=中沖虫紐仲酎柱丑昼肘厨抽駐宙紬
忠註注衷鋳廚躊
ゴ =子呉娯誤後呉午御
后語伍期梧檎互護吾悟護碁瑚宕醐冴
「こりゃあ、文字霊の大変化だ。・・・大変だなぁ・・・」
「とにかく、歴史の事情を知っている者ならば、同音異字の一つ一つの漢字の羅列が意味のある文章になっていくのが理解出来るはずよ」
「歴史の事情を知っている者か」
「それが前提。これが『古事記』の『字形変化の法則、1』と、『字音変化の法則、2』よ」
「ふーん」