464日目・・・「ことあげ・コトアゲ・コトあげ」「コトあげ」・・・言葉に出して言い立てること・・・言葉に「呪力」があると信じられた上代以前には、むやみな「言挙げ」は慎まれた。揚言・・・「言霊(ことだま)」→「言あげ」→「実現・現実化」・・・

naie2008-05-28


 ことだま=古代人が言語に宿っていると信じていた不思議な霊力。これでヒトの運命を左右することができると信じていた・・・言霊の幸(さき)はふ、くに(国)・・・言霊の力で幸福がもたらされる国・・・そらみつ大和の国は皇神(すめかみ)の厳(いつく)しき国、と語り継ぎ言ひ継がひけり(万葉集

 ことあげ・・・言立つ=ハッキリと口に出して言う
 ことあげ・・・言問ふ=モノを言う。訊ねる・質問する
 ことあげ(?)
   ↓
  言挙げ
  事挙げ
  興言
  提言
  辞挙げ
  高言
  称
  ↓
 ことあげ・・・ことど=離縁の言葉・夫婦の誓いを絶つ
 ことあげ・・・こととはぬ=コトを問わぬ・モノを言わぬ
  ↓
  異揚げ
  ↓
  糊塗亜解(ことあげ)?
  ↓
  古都安芸(ことあげ)・・・コトは安芸の国
  ↓
  胡図亜解(ことあげ)・・・西洋の図版をアマネシ、解く
  ↓
  事始・・・・・蘭学事始(ラン・ガク・こと・はじめ)

 「ことあげ」の言葉の記録は「古事記」の「ヤマトタケル」が息吹山(伊服岐能山)の「其大如牛(牛のように大きい)」、「白猪の神」を「神の使いだ。帰り殺してやろう」であると、「ことあげ(爾為・言挙・而詔)」したところにある。
 ・・・「コト挙げして、ノリ(詔)たまはく」、「白猪に化すは、其の神の使者と是す」・・・「是=ゼ・シ・ジ・これ・ここ・かく・正しい・善い」・・・「是非」は善悪の意味だが、「必ず・きっと・どうしても」の意味が国語である。「是耶非耶(史記・伯夷傳・所謂天道是耶非耶)」・・・「」は「邪馬台国」の「邪」としても使用されている漢字である。「伯夷傳」とは「伯(ハク・おさ・長兄・夫の兄・父母の兄・馬の祖神)」と「弟」の関係で、「伯=天馬」と「蝦夷」の「伝」でもあるな。「伯楽天」の「伯楽」は「馬喰(ばくろう)=伯労=ハクロウ=葉苦労・葉繰ろう」で、その姓は「孫」である。貴族の位階の伯爵は「第三位」である。「ドイツ=独逸」の首都は「ベルリン=伯林」でもあるのだが・・・とにかく、「伯爵」である。
 ・・・「此れ、白猪に化すは、其の神の使者に非ず、其の神の正身にあたる。惑い見て、コト挙げをしたのが原因である(注記)」・・・
 と言うことは、「白猪、おまえは神の使いに違いない」と勝手に「思い込んだ」と言うことらしい。
 「コト挙げ」とは「願望・希望・切望・期待」の「実現化」の「祈り」、「訴え」、あるいは「呪詛」である。「ヤマトタケル」の「コト挙げ」が実現しなかったのは「白猪」が「神」そのものであったからだが、本人の「コト挙げ=言霊の霊力」は「神」には通用しないと言うことでもある。
 そして、元々「大和(倭・耶麻都)」は「コト挙げ」しなくても、それ自体が「自然(善き可能性)」を実現してくれる「国」であった。だから「コト挙げ」は「禁止」されてもいたのである。

 ・・・だから、ドウだって?・・・「コト挙げの実現化」は「個々人」の「意志の実行・行動・行為」でしかありえない・・・

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 ??!!・・・以下、抜粋記事です・・・
 中国が自衛隊受け入れを表明
 日本側は慎重に検討
 四川大地震
 5月28日13時37分配信 産経新聞

 中国・四川大地震で中国政府が27日、日本政府に対し追加支援を要請し、その際に「自衛隊であっても構わない」として、自衛隊の受け入れを表明してきたことが28日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。関係者によると、中国側は現地への支援物資を「北京などから被災地に飛行機で運んでほしい」と要請してきているという。

 この要請について外務省は「自衛隊輸送機の派遣などを具体的に求めてきたわけではないが、実現すれば画期的なことになる」(幹部)。防衛省側は「人道上の話なので意義がある。ただ、省としての判断はついていない」として慎重に検討している。
 日本政府はこれまでに被災者の救援活動を行うため国際緊急援助隊のチーム60人を派遣している。
 自衛隊の部隊が中国に派遣されるのは戦後初めてのケースになるだけに、政府は現地住民の旧日本軍への感情も考慮して慎重に検討しているとみられる。
 同地震では米空軍の輸送機2機が人道支援物資を送るため18日に成都に到着している。
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 とにかく、「人命救助」を!!